記念特集 2-2-25 超スマート社会に向けて──SC 研専の今後の課題と抱負──

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Vol.100 No.10 (2017/10) 目次へ

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中村匡秀 正員 神戸大学大学院システム情報学研究科計算科学専攻

Masahide NAKAMURA, Member (Graduate School of System Informatics, Kobe University, Kobe-shi, 657-8501 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.100 No.10 p.1093 2017年10月

©電子情報通信学会2017

1.サービスコンピューティングのこれから

 日本政府が第5期科学技術基本計画に盛り込んだ「超スマート社会の実現」(1)は,IoTやビッグデータ,AIやロボット等の様々なシステムが横断的に連携・協調して,人々が必要な‘もの’やサービスを必要なときに必要なだけ受けられる社会を目指すものである.

 あらゆるシステムの機能をサービスと捉え,これらを疎結合して更なるサービスを創るというサービスコンピューティングの考え方(Everything as a Service)は,超スマート社会における異種分散システムをつなぐ糊(のり)として,重要な役割を果たす.センサやスマートフォン,ロボット等のデバイスも,機械学習や大規模データ処理のアルゴリズムも,サーバやデータベース等の計算インフラも,全てサービスとして抽象化され,必要に応じて動的に組み合わされ,個人にタイムリーに届けられる時代が来るだろう.

 超スマート社会を構成する個別の技術については,これまでどおりそれぞれの専門分野で洗練が進むであろう.しかしながら,それに加えて今後は,洗練した技術をいかに組み合わせて,価値あるサービスを創出していくかを考えねばならない.これからのサービスコンピューティングに求められる課題と考える.

2.SC研専の今後の課題と抱負

 SC研専では,超スマート社会の実現に資することを一つの目標に,サービス,クラウド,ビッグデータ,IoTの四つのテーマを掲げ,サービスコンピューティングを切り口から諸技術を議論し共有する場を提供する.また,研究会や学会を超えて様々な人々と交流し,世界にプレゼンスを示すべく,活動を続けていく.2017年現在,情報処理学会・ソフトウェア工学研究会や日本機械学会・設計工学・システム部門,韓国電子工学会(IEIE)等との交流を行っている.今後更に拡充したい.

3.SC研専の新しい研究分野

 SC研専では対象研究分野リストを更新している.皆様には積極的な参加を御検討頂きたい.

・サービス:スマートサービス,CPS,Web-API,APIエコノミー,SOA,サービス連携,SLA,BPM,マイクロサービス,クラウドソーシング,モバイルサービス,ビジネスモデル・経済モデル.

・クラウド:SaaS,PaaS,IaaS,サービス配備・運用・管理,コンテナ,ハイブリッドクラウド,クラウドネイティブ,クラウドファースト開発.

・ビッグデータ:大規模データ解析基盤,大規模データ分析サービス,Linked Data,サービスオントロジーとSemantic Web,オープンデータ.

・IoT:IoTアーキテクチャ,IoTプラットホーム,スマートデバイス,スマート家電,エッジコンピューティング,フォグコンピューティング.

文     献

(1) 文部科学省,平成28年版科学技術白書,平成28年.

(平成29年4月25日受付)

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(なか)(むら) (まさ)(ひで) (正員)

 平6阪大・基礎工・情報卒.平11同大学院博士後期課程了.平12同大学・助手.平14奈良先端大・助教.平19神戸大・准教授.平25フランス・グルノーブル大・在外研究員.博士(工学).サービス・クラウドコンピューティング,ソフトウェア工学,スマートホーム,スマートシティ,ライフログ,IoTの研究に従事.IEEE,ACM,情報処理学会各会員.


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