記念特集 2-2-27 サイバーワールドのこれから

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Vol.100 No.10 (2017/10) 目次へ

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井原雅行 正員 日本電信電話株式会社NTTサービスエボリューション研究所

Masayuki IHARA, Member (NTT Service Evolution Laboratories, NIPPON TELEGRAPH AND TELEPHONE CORPORATION, Yokosuka-shi, 239-0847 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.100 No.10 p.1097 2017年10月

©電子情報通信学会2017

1.は じ め に

 本稿では,サイバーワールド(CW)時限研専が2005年に描いた将来展望と対比させつつ,また,昨今言われているインダストリー4.0における観点を交え,サイバーワールドのこれからを展望する.

2.サイバーワールドの将来

 本研専では,FIT2005で「サイバーワールド・フィールドマップを作る~今後の発展領域と研究分野」と題したイベント企画を実施している.当時描いたマップを図1に示す.イベントの全参加者に各自が重要と思うキーワードを付箋に書き出してもらい,関係の深いキーワードを近くに配置した結果として「技術」「経済・ビジネス」「社会学」「ヒューマン」という四つの象限にキーワードがマッピングされている.

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 一方,第三次産業革命に続く「インダストリー4.0」が提唱されているが,これの基となる理論に大量生産から実需のカスタマイゼーションへと変革する「客業生産」がある.インダストリー4.0では,IoT,サイバーフィジカル,拡張現実,ビッグデータといった技術用語と並んでマスカスタマイゼーションの重要性が言われているが,図1のマップにおいても技術と同様にヒューマン領域が経済や社会と並んで統一的に俯瞰,展望されている点は大変興味深い.

 人間(顧客)中心のサービスを展望する意味で,同マップのヒューマン象限にあるキーワードの中には参考になるものが多いのではないだろうか.技術象限にあるキーワードは時代とともに変化していくが,ヒューマン象限には「幸せ」「自己実現」「個の保持」といった不変性の高い概念がキーワードとして並んでいる.これらをマスカスタマイゼーションがもたらす価値と解釈し,関連技術を想像すると新サービス創出につながるのではないだろうか.例えば「マスカスタマイゼーションで自己実現を支援するIoT」といった具合である.これからの時代,研究者も新しい技術を考える際にマスカスタマイゼーションの価値を描くことが求められているのかもしれない.

3.お わ り に

 本特別研専では,毎回,異なる応用分野に焦点を当て,産業界等からの招待講演を企画している.是非積極的に参加して頂き,研究開発を産業に生かすのに活用して頂きたい.

(平成29年5月10日受付 平成29年6月6日最終受付)

()(はら) (まさ)(ゆき)(正員)

 1096ページ参照.


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