記念式典 会長式辞

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Vol.100 No.12 (2017/12) 目次へ

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 本日,坂井 学総務副大臣並びに西銘恒三郎経済産業副大臣,関 靖直文部科学省研究振興局長,大西 隆日本学術会議会長,津田俊隆IEEE Japan Council Chairほか御来賓の皆様の御列席の下,産業界からも多大なる御支援を賜り「電子情報通信学会創立100周年記念式典」を挙行できますことは大変なよろこびであり,感謝の念に堪えません.本日御出席の皆様をはじめ,約3万人の会員各位とともにこのよき日を盛大に祝いたいと思います.

 本会が設立された1917年,大正6年当時,我が国では既に電信電話サービスが開始されておりましたが,それらを支える技術は欧米のものが中心でした.初代会長の利根川守三郎博士は,その就任演説において,「一層の努力によって諸外国に優る研究を進め,我が国に高い利便を供するのみだけでなく,世界にもその恩恵を供していこう」と会員を強く鼓舞されました.その後,諸先輩方の御活躍によって創出された数多くの偉大な成果は,製品やサービスとなって社会生活を豊かにし,電子情報通信産業を我が国のGDPの約1割を占める基幹産業へと成長させました.そこで本会では創立100周年を記念し,これらのうち242もの成果を「電子情報通信学会マイルストーン」として取りまとめることができました.後ほどマイルストーン選定委員会の辻井重男委員長からその概要を御紹介頂きます.また,これまでの100年を技術の観点から振り返った「電子情報通信学会100年史」も併せて編さんされ,こちらについても,後ほど100年史刊行委員会の齊藤忠夫委員長から概要を御紹介頂きます.

 さて,近年の電子情報通信産業を取り巻く環境は,改めて申し上げるまでもありませんが,全く新たなプレイヤーが革新的な製品・サービスをグローバルに展開するなど急激なパラダイム変化が生じており,この先も多種多様な技術が急速に広がる可能性を秘めた大変革期を迎えております.このような中,政府が第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき姿として掲げた「Society 5.0」,いわゆる超スマート社会では,電子情報通信技術が課題先進国である我が国の産業競争力強化のために不可欠となる基盤技術として位置付けられました.今,我々は社会の神経となり頭脳となって社会経済を支え,発展させることが求められています.つまり,我々は我々だけで独自の成長を目指すのではなく,黒子となって他の学問や産業とダイナミックに融合しながら幅広い成長を支えなければなりません.このような期待は記念事業に協賛頂いた産業界からも数多く寄せられているところですが,その期待に応えるためにもまずは我々自身が変わらなければなりません.本会では本年1月に「電子情報通信学会創立100周年宣言」として我々が目指すべき方向を具体的にお示ししました.この宣言の下に年齢や国籍,専門,業種を問わない方々が本会に集い,互いに切磋琢磨しながら成果を導くことこそが寄せられた期待に応える最も有効な手段であると信じています.

 100年後の社会がどうなっているか,その全てを想像することはできませんが,我々が社会の成長を先導し,学術的にも産業的にも世界のけん引役となっている姿を皆様とともに描き,その歩みを確固たるものとする決意をここに申し上げ,御挨拶とさせて頂きます.


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