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Vol.100 No.12 (2017/12) 目次へ

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 このたびは,電子情報通信学会の100周年,誠におめでとうございます.

 日本工学会は日本で最初の工学系学会として明治12年,1879年に設立されました.当時は,日本工学会に全ての工学部門の研究者や技術者が会員として参加されていました.電子情報通信学会を設立された方々も参加されていたと思います.この1879年というのは,日本が国際電信連合に加盟した年にもなっています.正に,電子情報通信学会の国際化の基礎がこの年にできたと言っても過言ではないと思います.今から138年前です.その後,工学の発展に伴い各専門分野の研究が盛んとなり,専門別の学会が設置され始めました.電気学会,機械学会,土木学会などが次々設立され,このような中,電信電話学会,現在の電子情報通信学会が1917年に設立されたものと思います.日本工学会は当初は個人会員の学会でしたが,1922年に工学系学会を会員とする工学系学協会連合会となりました.最初の会員学会は12学会でしたが,電信電話学会は,その最初の会員学会の一つであります.その意味で,日本の工学系学協会連合会を代表して,電子情報通信学会の100周年をお祝いしたいと思います.

 情報などを誰かにまたは多くの人に伝えることは,我々の生活及び社会にとって極めて重要なことです.有史以来,人類は伝令や手紙などを使い,遠くに情報を伝えてきました.

 1830年頃に電磁気作用による通信が発明され,それが急速に世界に広まっていきました.情報を高速で遠くの相手に伝えるということの重要性は,電気通信の初期から多くの人に認識され,国際的な通信網が明治の初期から整備されてきました.

 この情報の伝達技術は,我々の社会や生活の向上に多大な貢献をしてきただけでなく,我が国の世界に誇る産業としても大きく発展し,我々の社会に多大な貢献をしてきたと言うことができると思います.2016年度からの第5期科学技術基本計画では,更にサイバー空間とフィジカル空間が高度に融合した「Society 5.0」が提唱され,我が国の産業競争力強化の方向性が示されています.

 情報通信は,単に伝達技術だけの問題ではありません.良い情報伝達には,情報の種類,内容,情報の受取手,目的,場所,空間,使い勝手などを考慮し,更に人文社会学としての観点からの取組みが重要です.電子情報通信学会は,活動領域として人文社会系を含む情報に関する全ての関連分野を含んでおり,正に工学融合及び文理融合で境界領域を扱う学会となってきていると思います.このことは,今後の多くの工学系学協会の方向を示しているものと思います.

 最後に,電子情報通信学会が今後ますます発展し,我々人類の未来,また日本の未来を明るく豊かにして頂けるものと信じております.

 本日は,電子情報通信学会100周年,誠におめでとうございます.


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