創立100周年記念懸賞論文選定にあたって

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Vol.100 No.12 (2017/12) 目次へ

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 本会が本年創立100周年を迎えたこと,会員の皆様とともに祝いたいと思います.この記念すべき節目に際して,会誌編集委員会においても幾つかの行事を企画・実行しましたが,その一つとして創立100周年記念懸賞論文があります.ここに選定された優秀論文を掲載して皆様に御紹介するにあたり,選定の過程を御紹介したいと思います.

 記念懸賞論文の企画は,25年前の創立75周年記念の年にも実行されました.そのときは,本会全体が募集・選定の母体でしたが,その後ソサイエティ主体の活動が定着し,それぞれの特徴を持つに至ったことから,今回は基本的に各ソサイエティに主体となって頂き,各々選考委員会を設置頂いて実行することにしました.またNOLTAソサイエティについては,基礎・境界ソサイエティと共同で実行して頂くこととしました.ただ,学会としての統一性を持たせるため,三つの事項を共通項とすることにしました.(ⅰ)募集にあたっては,将来指向のテーマとする,(ⅱ)応募者については,会員外も含めて制限を設けない,(ⅲ)各ソサイエティの選定は,最優秀賞1件,優秀賞3件を上限とする.この方針に従って設定された募集テーマは以下のとおりです.

基礎・境界ソサイエティ/NOLTAソサイエティ:
「新領域の創造と新たな飛躍を目指して」

通信ソサイエティ:「私と未来をつなぐ通信技術」

エレクトロニクスソサイエティ:
「自然と調和する100年先の情報通信とエレクトロニクス」

情報・システムソサイエティ:
「人・社会・自然を豊かにする情報システムの未来展望」

 選定の結果,基礎・境界/NOLTAソサイエティは優秀賞1件,通信ソサイエティは最優秀賞1件,優秀賞1件,情報・システムソサイエティは最優秀賞1件,優秀賞2件という結果になりました.残念ながらエレクトロニクスソサイエティでは該当なしという結果でした.選ばれた論文を見ますと,視点は様々ですが,いずれもソサイエティの特徴を反映した将来像の記述内容であり,夢を抱いてこれからの活動を進める研究者・技術者を元気付ける,とても優れたものとなっています.また,非会員からの2件の受賞作は,他の分野の専門性を持つ異なった視点から電子情報通信の将来を論じたもので,我々の分野がますます他の分野との連携が強まっていることを考えると,重要で興味深い内容となっています.応募資格の制限を求めなかった効果が出たと言えるでしょう.

 ただ少し残念だったことは,若手の会員の受賞がなかったことです.本来,今後を背負っていく若い皆さんに夢を持って研究開発に取り組んで頂きたい,その思いを記して頂きたいという期待が高かったのですが,残念ながら投稿自体も少なく,この狙いは果たせなかったという結果でした.本会として,若い方が積極的にもっといろいろな活動に参加できる,あるいはそのような気持ちになるような環境作りが必要だと思います.

 受賞された皆様にお祝いを申し上げるとともに,今回残念ながら受賞に至らなかった応募者の皆様に対して,お礼申し上げたいと思います.


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