ニュース解説 磁石の中の素励起「マグノン」を数える――超伝導量子ビットとのハイブリッドシステムを利用――

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Vol.101 No.1 (2018/1) 目次へ

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磁石の中の素励起「マグノン」を数える

――超伝導量子ビットとのハイブリッドシステムを利用――

 東京大学と理化学研究所のチームは,ミリメートルサイズの磁石の球の中で,スピンの集団運動の素励起であるマグノンの個数を1個単位で数えることに世界で初めて成功した.量子コンピュータの基本素子として注目されている超伝導量子ビットを高感度なセンサとして用い,10の18乗個もの電子のスピンが織り成す集団運動を1量子レベルで定量的に評価した.この成果は,スピントロニクスと量子情報科学という二つの分野の最前線に位置するものであり,両者の融合による新たな展開が期待される.


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