小特集 1. パターン認識・メディア理解の現状,そしてOpen Ideaへ

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Vol.101 No.10 (2018/10) 目次へ

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パターン認識・メディア理解の機能拡張に向けたOpen Idea

小特集 1.

パターン認識・メディア理解の現状,そしてOpen Ideaへ

Open Ideas for Encouraging Pattern Recognition and Media Understanding Research

内田誠一 前田英作

内田誠一 正員:シニア会員 九州大学大学院システム情報科学研究院情報知能工学部門

前田英作 正員:フェロー 東京電機大学システムデザイン工学部システム工学科

Seiichi UCHIDA, Senior Member (Faculty of Information Science and Electrical Engineering, Kyushu University, Fukuoka-shi, 819-0395 Japan) and Eisaku MAEDA, Fellow (School of System Design and Technology, Tokyo Denki University, Tokyo, 120-8551 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.101 No.10 pp.991-995 2018年10月

©電子情報通信学会2018

abstract

 パターン認識・メディア理解研究専門委員会では,当該分野を更に活性化すべく,新たな問題意識や未解決問題,それらに貢献し得る新技術の可能性などに関するアイデアを“open idea”として提案することを企画した.本小特集2以降ではopen ideaの具体例を紹介するのに先立ち,本稿では当該分野の動向と,本企画の目的及びそれに至った経緯について述べる.

キーワード:パターン認識・メディア理解,open idea,グランドチャレンジ

1.ま え が き

 本小特集は,パターン認識・メディア理解(PRMU)研究専門委員会が「PRMU分野のこれから」を考えることを目的として行った企画の報告である.本企画の中で議論を重ねた結果,「これから」を論じるためのキーワードは,“open idea”であるという結論に至った.後述するように,PRMU分野は,オープンデータ,オープンソフトウェア,オープンジャーナルなど,「オープン」化の流れの真っ只中にある.こうした中,研究の根幹である「アイデア」(新たな問題意識や未解決問題,それらに貢献し得る新技術の可能性など)をもオープンにし,分野の更なる活性化の一助にしたいというのがこのopen ideaの狙いである.これはある意味において,特許戦略や先願主義とは真逆のものであり,奇異に感じる読者もおられるかもしれない.しかし,上記の各種「オープン」がこれまでに類を見ないようなスピードと規模での技術進捗を生んでいる現状に鑑みれば,その究極形ともいえるopen ideaだからこそ,当該分野並びに関連分野に様々な形で広く貢献し得るものと確信するのである.なお,open ideaは本企画による造語である.


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