小特集 グローバル科学社会シリーズ――インド編――

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Vol.101 No.2 (2018/2) 目次へ

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小特集

グローバル科学社会シリーズ――インド編――

小特集編集にあたって

編集チームリーダー 山中直明

 グローバル科学社会シリーズの企画に関して,その狙いを述べる.グローバル化はこの30年,大きな変化を生んだ.当初は米国や先進ヨーロッパの国々との共同研究や,留学等によるグローバル化であった.その後はむしろ,中国,インド,ブラジル,東南アジア諸国といった新しい国々の進展が目覚ましい.それらの国々との関係は,従来の先進国に新しい技術を勉強しに行くという目的や関係では明らかになくなった.また,カルチャーの違いも著しい.しかも,実際には従来の欧米諸国とは異なり,それらの国の社会システムや教育システムといったバックグラウンドを十分理解しておらず,単に輸出入の大きさや,企業名といった印象を持つだけで,連携や共同といったアクションも少ない.本小特集編集チームでは,日本と特にそれらの国々に関係の強いメンバーに依頼して,単なる統計やレポートだけではなく,生の声を入れながら,日本の学会メンバーや科学技術に対する私見を含めた小特集を企画した.

 この小特集は,電子情報通信というある特定の分野を視点として,お互いを理解するために必須なその社会システムや考え方の中にある違いに着目し,更にお互いに学ぶべきこと,改めるべきことを見つけられるように工夫している.そのシリーズ第1号は,インドである.インドの存在は単に人口が大きいだけでなく,我々の分野であるITの分野では,特にソフトウェアのプロダクト,更には研究アクティビティ等の存在が極めて大きくなった.また数多くのインド系研究者が米国等に渡り,世界をリードしている.一方,日本とインドは今一つ距離があることは感じるだろう.近くて遠い国である.この理由は,本小特集でも不明確であるが,少なくとも今後は大きく進展すると確信を持った.今回,日本と関係の深い科学者,研究者にエッセイを投稿してもらい,生の声を入れながらインドを少しでも理解したいと思う.

 最後に,本小特集を編集するにあたって,著者でもある国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)フェローの樋口壮人氏に大変多くの御指導を得たことに深く感謝したい.

 小特集編集チーム

 山中 直明  岡本  聡  高田 潤一  伊東  匡  今田 美幸  糸田  純  井口  寧  衣斐 信介  牛久 祥孝  川喜田佑介  塩田 茂雄  洲鎌  康  關根 惟敏  豊田 雄志  中村 祐一  松浦 基晴  松嶋  功  茂呂征一郎  渡辺 正裕 


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