小特集 4-3 蓄電・発電技術の動向

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Vol.101 No.4 (2018/4) 目次へ

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次世代を切り開く情報通信エネルギー技術
4.様々な情報通信エネルギー技術の動向

小特集 4-3

蓄電・発電技術の動向

Recent Trends in Energy Storage/Conversion Technologies

千坂光陽

千坂光陽 正員 弘前大学大学院理工学研究科安全システム工学専攻

Mitsuharu CHISAKA, Member (Graduate School of Science and Technology, Hirosaki University, Hirosaki-shi, 036-8561 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.101 No.4 pp.368-371 2018年4月

©電子情報通信学会2018

abstract

 あらゆるものがインターネットにつながるIoT(Internet of Things)社会においては,電源の多様化,特にグリーン化・分散化が求められる.リチウムイオン電池に代表される従来型二次電池や系統電源のみで対応することは難しく,近年環境発電技術,燃料電池発電技術並びに新たな蓄電技術(ポストリチウムイオン電池)開発が進展している.特に端末側における電源技術を中心にその利用形態,今後の技術課題について概説する.

キーワード:環境発電,二次電池,燃料電池

1.は じ め に

 IoT社会の到来により,情報通信端末は多様化・高機能化し,その電源に求められる役割も大きな変遷を遂げてきた.図1にIoT社会における各種情報通信端末の定義並びに適応する電源を示す.

fig_1.png

 20年前には通話やショートメッセージの送受信を主な機能としていた携帯電話は,特に大きく姿を変えた.搭載カメラで撮影した画像・動画像をインターネット経由で送受信し,全地球測位システムで利用者を目的地まで誘導するほか,各種ファイルの編集や電子決済も可能なスマートフォンの国内利用率は60%を超える(1).従来の通話機能に加え,ディジタルカメラ・カーナビ・パソコン・財布などの機能が一端末に詰め込まれた結果,電池容量は飛躍的に増大し,その不足分を補う充電用のモバイルバッテリー市場も拡大している.スマートフォン,タブレットなどの通信や,コンピュータの中でもノートパソコンなどのモバイル端末用途には高エネルギー密度と高使用頻度への耐性を兼ね備えた電源が求められ,充放電可能な二次電池技術が有効である.一方通信基地局やサーバ等のコンピュータ電源には高信頼性が求められ,系統電源と停電等非常時用バックアップ電源の組合せが有効で,後者には二次電池や燃料電池が適する.


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