小特集 4. 英国サウサンプトン大学でのPh.D.取得に関わる体験記

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グローバル科学社会シリーズ──英国編──

小特集 4.

英国サウサンプトン大学でのPh.D.取得に関わる体験記

Ph.D. Study at the University of Southampton

杉浦慎哉

杉浦慎哉 正員 東京大学生産技術研究所

Shinya SUGIURA, Member (The Institute of Industrial Science, University of Tokyo, 153-8505 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.102 No.2 pp.162-164 2019年2月

©電子情報通信学会2019

1.は じ め に

 筆者は2007年からの3年間,博士課程学生として英国サウサンプトン大学へ留学をして博士号(Ph.D.: Doctor of Philosophy)を取得した.このたび,留学体験記の御依頼を頂き,自分への備忘録も兼ねて,また,Ph.D. 取得を目的とした海外留学に対して漠然と興味をお持ちの諸氏のお役に立てればと思い,お受けさせて頂いた.ただし,10年以上前のことであり,英国の一大学の一研究室での体験にすぎないため,本稿全体を通してあくまで個人の体験記であることを御容赦頂きたい.

 筆者の専門であるワイヤレス通信工学の分野では海外機関に短期滞在する研究者は少なくないが,海外でPh.D. 取得を目指す日本人は余り見掛けない.海外大学院留学のメリットとして,世界中の研究室を対象として選択肢を増やせることや,多感な若い一時期に海外に身を置くことで人生観が変わる経験が得られるなどがあるだろう.一方,海外大学院留学もいいことばかりではない.国内大学で進学して博士号を取得するより多大な労力を要する上,3年間で博士課程を修了できるとは限らない.最悪の場合,Ph.D. を取得することなくドロップアウトして帰国する可能性もある.したがって,大きな挑戦になることは間違いない.以下,筆者の大学院留学のポイントとなった点について体験をまとめる.


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