特集 5-2 IoT関連国際標準化の現状と活用について

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Vol.102 No.5 (2019/5) 目次へ

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5. IoTの標準化動向

特集5-2

IoT関連国際標準化の現状と活用について

The Situation of the Standardization Related IoT, and Its Applications

櫻井義人

櫻井義人 正員 合同会社国際さくらコンサルティング

Yoshito SAKURAI, Member (International SAKURA Consulting, LLC, Kawasaki-shi, 210-0014 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.102 No.5 pp.478-482 2019年5月

©電子情報通信学会2019

abstract

 IoT及び,それに関連するデジュール国際標準化機関(ITU-T, ISO/IEC JTC 1等)の標準規格策定の現状と活用の方向性についての報告である.IoTの標準化の端緒は,いわゆるID(識別子:Identifier)の規格化と,そのIDを電子的に扱うことができるRFID(Radio Frequency Identifier)の規格化である.2006年頃からその動きは始まり,センサネットワーク,IoT,スマートシティへと領域は広がっていった.特にスマートシティは,IoTの活用がその実現手段と考えられており,IoT標準の応用先として捉えるべきである.

キーワード:無線識別子,センサネットワーク,サスティナブル,ギャップ分析

1.は じ め に

 IoT(Internet of Things)及び関連するデジュール国際標準化機関(ITU-T, ISO/IEC JTC 1等)の標準規格策定の現状と活用の方向性について報告する.IoT関連の国際標準化の端緒は,いわゆるID(Identifier)の規格化と,そのIDを電子的に扱うことができるRFID(Radio Frequency Identifier)の規格化であると考えてよいであろう.表1に示すように,2006年頃からその動きは始まっている.以下では,標準化組織ごとにその流れと,活用の方向性について見ていく.なお,本稿でIoTの標準化動向のみならず,スマートシティの標準化動向を含めているのは,IoTという技術が,あくまでスマートシティを実現するための手段であり,IoTを活用してこそスマートシティが実現できると考えられているからである.

表1 IoT 及びスマートシティ関連の国際標準化の流れ

2.IoT国際標準化の経緯


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