Vol.105 No.1 (2022/1)　目次へ

コラム【Women in Science and Engineering】変化し続ける私のキャリア・ライフプラン My Ever-changing Career and Life Plan 吉敷由起子

吉敷由起子　正員　(株)構造計画研究所電波技術部

Yukiko KISHIKI, Member (Radio Technology Dept., Kozo Keikaku Engineering Inc., 164-0012 Japan).

電子情報通信学会誌　Vol.105 No.1 pp.69-71 2022年1月

©電子情報通信学会2022

は　じ　め　に

　私は企業に18年間勤めている女性エンジニアである．結婚，出産，主人の単身赴任，社会人ドクターの経験を経て，現在は企業での管理職をしている．限りある時間と私の能力の限界により，満足にできず，不甲斐ないつらい経験も多くあった．仕事を続けられているのは，家族，仕事関係者，友人と様々な周りの方々の支えがあったからである．本稿では，「結婚しないで生きる」という道を考えていた幼少期から，大きく変化した私のキャリア・ライフプランを御紹介する．様々なケースの一つとして，若い方々にとって，これからのキャリア・ライフプランの参考の一助になればと思う．

子　供　時　代

2.1　幼少期から高校時代まで

　小さい頃から，校庭で男子と外遊びをしているような子だった．暗記が苦手で，文系科目より数学・物理が好きで，理系に進むことを考えていた．家庭環境は普通だったが，専業主婦の母を見ていて，私は一生結婚せず，男性と同じように働くと強く思っていた．女子中高では，男子がいないこともあり，性による差を意識することがなかった．家庭環境においても，女子だから家事を手伝いなさい，と言われることもなかった．

　なぜ，私は女に生まれてしまったんだろう，と思うことが何度かあった．これから先，女であることにより，性差による暗黙の社会のルールに窮屈さを感じるだろう，と子供ながらに思っていたからだと思う．

2.2　大学時代と就職活動

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コラム 変化し続ける私のキャリア・ライフプラン

は じ め に

子 供 時 代

2.1 幼少期から高校時代まで

2.2 大学時代と就職活動

コラム　変化し続ける私のキャリア・ライフプラン

は　じ　め　に

子　供　時　代

2.1　幼少期から高校時代まで

2.2　大学時代と就職活動