慶賀 伊賀健一先生の文化功労者顕彰を祝して――面発光レーザ,並列光エレクトロニクスの創出――

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Vol.106 No.2 (2023/2) 目次へ

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伊賀健一先生の文化功労者顕彰を祝して――面発光レーザ,並列光エレクトロニクスの創出―― 小山二三夫写真:伊賀健一先生

 本会名誉員で会長もお務めになった伊賀健一先生が,このたび令和4年度の文化功労者として顕彰されました.本会にとっても誠に名誉なことで,先生に心からお祝いを申し上げます.

 先生は,1977年に垂直共振器型半導体レーザである面発光レーザを創案しました.「面発光レーザ」は先生が名付けたものであり,現在ではVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)と呼ばれ,その創始者として世界的に広く認知されています.先生は,半導体レーザの研究を開始した当時,その生産性に問題点を感じ,何か新しい構造はないかと四六時中考え,とうとう1977年3月22日夜中,夢うつつの中で面発光レーザのアイデアを思いつき,いつも枕元に置いていたノートに書き留めたとのことです.この日は「面発光レーザの日」として,日本記念日協会に登録されています.最初の学会発表は1978年3月(応用物理学会),1979年に初めて電流注入の面発光レーザ発振を実現してIQEC(量子エレクトロニクス国際会議)で発表,応用物理学会JJAP誌に論文として掲載されています.また,最初の室温連続発振に関する筆者と共著の報告は,本会英文レター論文誌に1988年に掲載されました.


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