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本会は,2017年5月1日に創立100周年を迎え,9月15日に明治記念館において,「創立100周年記念式典」を皆様とともに盛大にお祝いすることができ,とてもうれしく思います.おかげさまで,創立100周年記念事業として,「創立100周年宣言」,「ロゴ・キャッチフレーズ選定」,「マイルストーン選定」,「100年史刊行」,「協賛委員会活動」,「ソサイエティ懸賞論文・大会企画」,「支部記念事業」,「記念式典での特別講演会」など,多くの多彩な事業が企画・実施され,実行委員長の大役を何とか務め終えることができました.皆様の多大な御尽力・御支援に対して心から御礼申し上げます.
私はこの1年,本会創立100周年記念事業だけでなく,IEEE Tokyo Section Chairとして,IEEE Tokyo Section創立60周年,IEEE Asia Pacific Region創立50周年,IEEE Milestone認定3件の記念イベントにも参画し,また,個人的にも還暦,慶應義塾大学勤務30年などの人生の節目と重なり,思い出多い1年となりました.
我が国を取り巻く環境は大きく変化し,少子高齢化,安心・安全,資源・エネルギー,地球環境などにおいて,山積する課題の解決に向けて,情報通信技術による貢献が一層求められており,本会が果たすべき役割は拡大しています.本会が「コミュニケーションの夢とそれによって実現される豊かな未来社会に向けて果敢に挑戦し,革新的技術及びイノベーションを継続的に創出する学会として大きく飛躍する」ことが強く求められています.
会員を引き付ける新規分野・テーマの発掘,産業競争力につながるような取組みの強化,技術動向や先読みに関する議論の場の提供,異分野との交流活性化・サロンとしての機能強化,生涯教育・スキルアップ,国際的な積極的情報発信,海外学会との協力推進,より柔軟で自由に活動できる機会の提供など,「広汎な知が交流する場を作り,新たな学術領域をひらく」,「社会課題の解決に貢献し,新たな社会のビジョンを作成する」,「技術倫理の向上に努め,社会に向けて発信する」ことが,本会の更なる発展には必要不可欠です.
私は,グローバルに活躍できる優れた人材育成を行うことが,国力を維持し,世界における技術先導力を高めるためにも,最も重要であると思います.「夢をかなえるために,新しいことを思い切ってやり始め,能力を最大限に発揮できるよう絶えずチャレンジする」人材を育てるために,本会を大いに利用すべきだと思います.そのためには,一人でも多くの方が自発的に学会活動に参画し,楽しみながら切磋琢磨できる知的交流の場としての価値を高めることが大切です.私も,「教育の秘訣は,学生を導いて,一方では彼らの仕事に対する愛好心と熟練とを得させ,他方では適当な時期に,何か偉大な事柄に生涯を捧げる決意を抱かせるように仕向けることである」というヒルティの言葉を座右の銘として頑張ります.皆様の一層の御支援,御鞭撻を賜りますよう,どうぞよろしくお願い申し上げます.
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