創立100周年記念特集「基礎・境界」が支えた100年,これからの100年 編集にあたって

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Vol.100 No.6 (2017/6) 目次へ

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編集にあたって

編集チームリーダー 藤芳明生

 電子情報通信学会創立100周年を記念する最初の特集を「基礎・境界」分野を担当するWG・Aに任せて頂けたことは,大変光栄です.本特集は,「『基礎・境界』が支えた100年,これからの100年」と題し,今を生きる私たちが見る「基礎・境界」の過去100年と未来100年を語らせて頂きます.

 第1章では,「『基礎・境界』が成し遂げたこと,今後に期待できること」と題し,この分野の研究者・技術者たちが成し遂げてきた社会貢献と今後の展望を語って頂きました.

 最初に,基礎・境界ソサイエティの会長の植松友彦氏に,ソサイエティの歴史,研究分野,社会貢献を,次に,基礎・境界ソサイエティから独立して誕生したNOLTAソサイエティの研究分野と社会貢献について,ソサイエティ誕生に貢献された引原隆士氏に語って頂きました.そして,三つのサブソサイエティの委員長,システムと信号処理サブソサイエティ委員長の梶川嘉延氏,音響・超音波サブソサイエティ委員長の水町光徳氏,情報理論とその応用サブソサイエティ委員長の鎌部 浩氏に,それぞれのサブソサイエティの研究分野と社会貢献について,それぞれ語って頂きました.御多忙の中,記事の執筆を快くお引き受け頂いた皆様に感謝申し上げます.

 第2章では,「未来100年を担うあなたへ贈る言葉」と題し,6名の先輩方に,御自身の経験を中心に後輩に伝えたいメッセージを語って頂きました.

 仙石正和氏には,基礎研究を継続することの重要性について,渡辺好章氏には,「考える」ことによって得られる「出会い」について,岡本栄司氏には,100年後の未来予想とそれに向けての課題を,中村祐一氏には,論理を組み立てる研究経験の重要性について,高橋常夫氏には,カーエレクトロニクスから見るイノベーションについて,半谷精一郎氏には,主観を定量化する研究についてその魅力を,それぞれ語って頂きました.執筆者の皆様,並びに執筆者を御推薦頂いた研究専門委員会の皆様に感謝申し上げます.

 第3章では,「未来100年を進む私が目指すもの」と題し,8名の若手・中堅の方々に,とことん楽観的に未来への目標を語って頂きました.若手にとって「未来100年」というテーマは難題だったと思いますが,執筆者の皆様は真剣にこのテーマについて考えてくださいました.

 渡辺 峻氏には,情報理論の魅力,未解決問題,展望について,小山翔一氏には,新しい音の収録・再生・編集技術について,山口真悟氏には,IoTやサイバーフィジカルシステムについて,乾 孝司氏には,遠い未来の社会における自然言語処理について,松下春奈氏には,非線形解析とその関連技術についてその未来予想を,宮田純子氏には,ユーザ行動を考慮したネットワーク制御について,青野真士氏には,人が設計したたん白質による新しい生命体「拡張生命」について,白木善史氏には,圧縮センシングという情報圧縮技術について,それぞれ語って頂きました.執筆者の皆様,並びに執筆者を御推薦頂いた研究専門委員会の皆様に感謝申し上げます.

 最後に,本特集の取りまとめにあたって御尽力頂いた皆様に,心からの感謝を申し上げます.

 特別小特集編集チーム

 藤芳 明生  下ノ村和弘  深山  篤  阿部 正英  犬伏 正信  打矢 隆弘  浦  正広  佐藤 正知  洲鎌  康  土田  勝  長谷川英之  半田 拓也  間邊 哲也  村山 立人  山岸 昌夫  山本 真基 


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