電子情報通信学会 - IEICE会誌 試し読みサイト
© Copyright IEICE. All rights reserved.
|
パターン認識・メディア理解の機能拡張に向けたOpen Idea
小特集 1.
パターン認識・メディア理解の現状,そしてOpen Ideaへ
Open Ideas for Encouraging Pattern Recognition and Media Understanding Research
abstract
パターン認識・メディア理解研究専門委員会では,当該分野を更に活性化すべく,新たな問題意識や未解決問題,それらに貢献し得る新技術の可能性などに関するアイデアを“open idea”として提案することを企画した.本小特集2以降ではopen ideaの具体例を紹介するのに先立ち,本稿では当該分野の動向と,本企画の目的及びそれに至った経緯について述べる.
キーワード:パターン認識・メディア理解,open idea,グランドチャレンジ
本小特集は,パターン認識・メディア理解(PRMU)研究専門委員会が「PRMU分野のこれから」を考えることを目的として行った企画の報告である.本企画の中で議論を重ねた結果,「これから」を論じるためのキーワードは,“open idea”であるという結論に至った.後述するように,PRMU分野は,オープンデータ,オープンソフトウェア,オープンジャーナルなど,「オープン」化の流れの真っ只中にある.こうした中,研究の根幹である「アイデア」(新たな問題意識や未解決問題,それらに貢献し得る新技術の可能性など)をもオープンにし,分野の更なる活性化の一助にしたいというのがこのopen ideaの狙いである.これはある意味において,特許戦略や先願主義とは真逆のものであり,奇異に感じる読者もおられるかもしれない.しかし,上記の各種「オープン」がこれまでに類を見ないようなスピードと規模での技術進捗を生んでいる現状に鑑みれば,その究極形ともいえるopen ideaだからこそ,当該分野並びに関連分野に様々な形で広く貢献し得るものと確信するのである.なお,open ideaは本企画による造語である.
続きを読みたい方は、以下のリンクより電子情報通信学会の学会誌の購読もしくは学会に入会登録することで読めるようになります。 また、会員になると豊富な豪華特典が付いてきます。
電子情報通信学会 - IEICE会誌はモバイルでお読みいただけます。
電子情報通信学会 - IEICE会誌アプリをダウンロード