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――強誘電性を示す分子の発見――
広島大学の西原禎文准教授らは,1P(1015)bit/inch2の超高密度不揮発性メモリにつながる「単分子誘電体(Single-molecule Electret)」を発見したと報告した.「単分子誘電体」は単一分子で強誘電体のような分極―電界ヒステリシスや自発分極を示すことから,一分子に情報(1bit)を格納することができる.これにより,市販の不揮発性メモリに比べて1,000倍以上の情報を収納できる可能性を持ち,フラッシュメモリなど記憶装置の大容量化・小形化が期待される.また,この現象は室温以上で観測されていることから,実用性の面からも多くの注目を集めている.
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