編集室

　＊　本号で初めて編集室を担当させて頂く新任編集理事の川端明生です．本会（電子情報通信学会）の業務に，理事として関わらせて頂き約3か月が過ぎ，会誌の編集業務，著作権に関する課題，国際化に関する課題，財務的な課題など，様々な議論に参加させて頂きました．本会が，事務局の方，役員・委員の方をはじめとして，非常に多くのスタッフに支えられ，皆さんが会員サービスの向上と本会の健全な運営のために労を惜しまず取り組まれている姿には，今更ではありますが，感銘を受けました．

　＊　今までも，委員として運営側に参加したり，論文誌に投稿したり，本会誌を読んだりすることはありましたが，あって当たり前のような存在として認識していた本会という存在の認識が大きく変わりました．多くの方の長年の貢献の上に成り立っていること，本会という存在があるからこそ自らの研究成果を様々な形で世に出すことができること，一つ一つの学術成果の積み重ねこそが世代を超えて技術の発展に寄与していることも再認識しました．

　＊　本号の解説記事で，ムーアの法則の限界の次に来るものについてコンピュータアーキテクチャに関する記事がありますが，今や生活基盤の一つとなったコンピュータという様々なアプリケーションを提供する処理システムには終わりがなく，幾つもの技術的な限界を超えながら，新しい技術を取り入れ常に進化していくでしょう．

　＊　本会も，コンピュータのように存在を利用者に主張せず，あらゆるアプリケーションを快適に動作させられるよう，日本の技術の発展を支える存在となり，会員の様々なニーズに対応できるようサービスの向上に努めたいと考えています．微力ながら，私も運営側として，多くのブレークスルーを超え最新の本会となるよう取り組みたいと思います．

（編集理事　川端明生）