ニュース解説 超省エネ・小形の原子時計の開発に成功

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Vol.102 No.8 (2019/8) 目次へ

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最近の新聞等で報道された技術情報を深める ニュース解説

◆今月のニュース解説

超省エネ・小形の原子時計の開発に成功

 Ultra-low-power Atomic Clock with 2.2×10-12 Long-term Allan Deviation Using Cesium Coherent Population Trapping

世界最高水準の有機系Liイオン伝導体

 ――有機系擬固体電解質の作製に成功――

 World’s Best Organic Li-ion Conductor: Successful Development of Organic Pseudo-solid Conductors

超省エネ・小形の原子時計の開発に成功

 東京工業大学工学院電気電子系の岡田健一准教授は,(株)リコー,国立研究開発法人産業技術総合研究所と共同で,消費電力が極めて低い小形の原子時計を開発した.自動運転や高精度な測位,新たな衛星ネットワークの実現が期待される.

 従来の原子時計は,原子を封入したセルをマイクロ波の共振器として使っていたので,小形化が難しかった.その後,コヒーレントポピュレーショントラッピング(CPT: Coherent Population Trapping)と呼ばれる,マイクロ波で変調された光の透過からマイクロ波の共鳴を得る手法が開発され,原子セルを大きく作る必要がなくなった結果,CPTを利用した原子時計の小形化を目指す研究開発が活発になっている.


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