コラム 未来を生きる

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Vol.103 No.12 (2020/12) 目次へ

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コラム 【Women in Science and Engineering】 未来を生きる We Live in the Future 新 麗

新 麗 正員 (株)IIJイノベーションインスティテュート技術研究所

Ray ATARASHI, Member (Research Laboratory, IIJ Innovation Institute Inc., Tokyo, 102-0071 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.103 No.12 pp.1266-1268 2020年12月

©電子情報通信学会2020

1 はじめに

 10年ほど前,電子情報通信分野の企業で働く方々に,「この分野の仕事の格好良いところを教えてください」と質問したことがあります.通信がつながったときやシステムが動いたときのうれしさ,技術やシステムが社会を支えているという誇り,人に感謝される喜び,という,模範的な回答を頂きとても同意しましたが,ドラマ受けするような派手さはないですけれどね,と付け加えられていたのが,実際の当時のイメージでした.その後,この分野の職業もドラマにも取り上げられるようになって知名度も上がりました.更にCOVID-19の影響下で,スマートにテレワークに移行してITを使いこなし,遠隔会議でコミュニケーションをとりつつ仕事を継続できる分野というイメージが広がりました.イメージと現実とは必ずしも一致しない面はありますが,少しずつでも上がってきているというのはうれしいことです.

 情報も通信も目に見えないので,仕事の成果を社会で実感したり説明したりするのは難しい面があります.やっていることが派手に目立つことは少ないのですが,この分野の技術が生活や社会を少しずつ変えていっているのは確かです.特に今,これまで以上のスピードで情報通信の技術開発やその応用が求められていますので,関わった仕事が世に出ていくのが見られることも多くなってくると考えられます.新しい技術が社会に浸透するには少し時間が掛かりますが,自分は世に出る前から関わっているわけですから,他の人より少し未来にいることができるのがこの分野での仕事だと考えています.


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