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――台風や集中豪雨などの気象予報精度の向上につながる技術として期待――
日本電信電話株式会社は,集積回路の高周波化を図る新しい回路アーキテクチャにより,500GHz帯での20dBの高利得な増幅器ICの実現に成功した.
テラヘルツ帯は,一般に300GHzから3THzまでの周波数の電磁波を指し示す.電波と光の中間に位置し,電波としてはマイクロ波やミリ波よりも周波数が高く電子回路で扱い難く,光としては波長が長すぎ光デバイスで扱い難かったため,産業的には未利用であった.一方で,分子間や分子内の振動に対応する周波数帯であるので,これまで見えなかった事象を視覚化するセンシングなどへの適用が近年期待されている.
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