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維持員様感謝の集いについて
Gathering of Gratitude to Honor Supporting Members
維持員とは,「本会の行う事業を援助するため会費を納める会社などの団体または個人」と定められている会員の皆様です.他学会では賛助会員と呼ばれているものとほぼ同じ位置付けにありますが,この名称の背景には,本会の歴史的な経緯があります.本会は1917年(大正6年)に「電信電話学会」として発足し,1937年(昭和12年)に「社団法人 電気通信学会」と改称されました.その3年後の1940年(昭和15年)に,現在の維持員の前身である「事業維持員」という制度が創設されています.
2020年,維持員制度は80年を迎えました.そこでこれを記念し,80年の長きにわたり御援助頂きました維持員の皆様(3機関)に対して,更に10年ごとの多年表彰を設定し,それぞれ節目を迎える機関の皆様に対して感謝の意を表するため,新たに「維持員様感謝の集い」を企画することに致しました.
今年度の催しは,2020年11月20日に,機械振興会館の会場とオンラインのハイブリットで執り行われました(図1).また,募金活動への御協力等,本会の事業に御貢献頂いている皆様に対して感謝状を贈呈致しました.
学会を代表して笹瀬会長から,本集いの開催の趣旨について詳しい説明がありました(図2).また会長は,2017年に企画・実施された創立100周年記念事業の実行委員長であったことから,そのときに維持員様から頂いた御提言に基づき,現在,本会が鋭意取り組んでいる活動や事業の紹介がありました.特に,本会ホームページの刷新,充実化とともに,「会長の部屋」を通して,本会から社会に向けたメッセージを積極的に発信していることが述べられました.
大橋総務理事から,本会の概要(歴史,活動基本方針,組織構成,会員数の推移等)と事業(会誌,選奨,論文誌,大会,研究会,国際会議,支部,国際化,標準化等)についての紹介がありました.また,新たに取り組んでいるサービスやプログラムとして,IEICE Digital Library,IEICE Proceedings Series,電気・電子系高度技術者育成プログラム,ジュニア会員制度等の紹介がされました(図3).
特別講演として,日本電信電話株式会社常務執行役員川添雄彦様から「限界打破のイノベーションIOWN構想について」と題して,これまでの情報通信システムを変革し,現状のICTの限界を超える新たな情報通信基盤の実現を目指すIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)について御講演頂きました(図4).従来まで伝送が主役だった光技術を,情報処理,コンピューティングにまで活用することにより,ネットワークの性能(電力効率,伝送速度,遅延等)に革新を起こすとともに,移動体通信と固定通信を融合した新しいシステムの実現をもたらすものです.最後に,宇宙空間にデータセンタを作る,IOWNスペースコンピューティングについての紹介があり,ICTの未来に向けたエキサイティングな御講演でした.
本会の様々な会員サービスの向上を目指しているサービス委員会を代表して,同委員長(副会長)の永妻から,維持員様に訴求するサービスについて紹介をしました(図5).特に,これから新たに始まる維持員様向けのサービスとして,Webinarサービスと,知識の森・広告サービスがあります.
多年表彰は,維持員になって頂いてから10年ごとに本会からの感謝の意を表するものです(図6).今年度の対象機関は,以下の11機関です.
①80年表彰 日本電気株式会社殿
②80年表彰 三菱電機株式会社殿
③80年表彰 株式会社明電舎殿
④70年表彰 シーキューブ株式会社殿
⑤70年表彰 ソニー株式会社殿
⑥60年表彰 東日本旅客鉄道株式会社殿
⑦40年表彰 株式会社テレビ朝日殿
⑧40年表彰 NECソリューションイノベータ株式会社殿
⑨40年表彰 日立金属株式会社殿
⑩30年表彰 株式会社豊田中央研究所殿
⑪20年表彰 西日本電信電話株式会社殿
表彰された機関を代表して,80年表彰の日本電気 菅原祐人様,三菱電機 浅井光太郎様,明電舎 山本陽様から御挨拶を頂きました(図7~9).
募金活動については,従来の「子供の科学教室」に加え,2019年度から「学会活動全般」の募金活動を開始致しました.2019年度に御寄付頂いた,以下の6機関に対して感謝状を贈呈致しました(図10).
①子供の科学教室活動 株式会社コロナ社殿
②子供の科学教室活動 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社殿
③子供の科学教室活動 大東通信機株式会社殿
④子供の科学教室活動 株式会社フジテレビジョン殿
⑤学会活動全般 (一財)VCCI協会殿
⑥学会活動全般 株式会社京三製作所殿
石田次期会長から,本集いに御出席頂きました維持員の皆様(36機関がオンラインで御出席),特別講演を頂きました川添様,御挨拶を頂きました菅原様,浅井様,山本様に対して感謝の辞が述べられました(図11).
また,御講演や御挨拶を頂いた皆様から「社会課題の解決」という言葉が何度も出てきたことが印象的であったこと,そして,本会が大学と産業界(企業会員)をつなぐ場であり,今後も本会が,ICT分野における産学連携の中心的役割を果たしていきたいとの決意が述べられました.
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