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Vol.104 No.5 (2021/5) 目次へ

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 * 本号の特集では,「6Gがひらく2030年の超スマート社会」をお送り致しました.個人的なお話で恐縮ですが,筆者が初めて携帯電話を手にしたのは学生の頃で第2世代のディジタル方式の携帯電話だったと記憶しています.それから大幅な進化を経て,5Gは既に商用サービスが開始され,本特集でも解説されているとおり6Gに向けた研究開発が本格化しつつあります.

 * 第2世代の携帯電話の利用用途というと電話かメールくらいだった気がします.現在では,スマホ上で動画像,SNSをはじめ多様なアプリケーションが活用されています.また,個人ID,決済,交通系ICカードなどスマホ一つで様々な機能が提供され,財布がなくても外出ができるようになりました.5Gに至る過程で単なる通信手段から社会インフラへと大きく役割が変化してきたと思います.5Gから6Gへの進化は,更に大きな変化を社会にもたらすのではないでしょうか? 本特集では,6Gに向けた取組を分野横断的に御紹介しています.6Gに向けてはネットワークの高速・大容量化だけでなく,大量データの活用とAI処理,サイバー空間と実世界の融合による新たなライフスタイルの創造など幅広い取組が進められています.今回の特集が多くの読者の皆様の一助となれば幸いです.

 * 本稿の執筆時点では1都3県を対象とした緊急事態宣言が終了したところで,感染状況も一進一退で予断を許さない状況です.飲食店の時短営業など制約の多い日常生活が続いています.一方でこの1年余りでテレワークやオンライン授業の普及,押印や対面説明に関わる規制緩和など10年かかっても進まなかった社会の転換が一気に進んだと感じます.2030年に向けては,パンデミックだけでなく未知の脅威に対しても社会的な混乱を最小限にして,人々の安寧な日常生活が守られるように,6GをはじめとするICT技術が社会に貢献していくことを期待しています.

(編集特別幹事 宮村 崇) 


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