巻頭言 学会サービスを使い倒そう

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Vol.104 No.6 (2021/6) 目次へ

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巻頭言

学会サービスを使い倒そう Make Good Use of Academic Services by IEICE副会長 植松友彦

 皆さんは学会にどのようなサービスがあって,自分がどのくらい利用しているのかを考えたことがありますか.学会の代表的なサービスとしては,大会や研究会などの集会事業と,会誌,論文誌や技術研究報告などの出版事業があります.多くの会員の方は,大会や研究会に参加して発表するために,あるいは論文誌に投稿するために学会に入会されたと思います.論文誌や技術研究報告の電子化が進むまでは,これらが冊子体で手元に届くことも会員にとってはうれしいサービスでした.研究室で購読していない技術研究報告を見るために大学内の図書館まで出かけて行ったことも今となっては古き時代の思い出です.

 伝統的な学会サービスは上記のものですが,電子情報通信学会はほかにも会員サービスを行ってきました.電気・情報関連の5学会(電気学会,照明学会,電子情報通信学会,映像情報メディア学会,情報処理学会)では,いずれかの学会の会員は他の学会に入るときの入会金が免除されます.また5学会のいずれかの学会が主催または共催する大会,セミナー,講習会には主催または共催学会の会員と同額の参加費で参加できます.これ以外にも,電子情報通信学会が発行している書籍の割引価格での購入や,本会ドメイン名のメールアドレスの取得とメールアドレス転送サービスがあります.

 コロナ禍によって新たに開始されたサービスもあります.その一つが学会の主催するWebinarです.2020年6月からほぼ毎月開催されているIEICE ICT Pioneersシリーズでは,学会がカバーしているICTに関する様々な技術分野の中から根幹となるテーマを選び,現在,過去,そして未来について第一人者の方に語って頂いており,毎回500名を超える聴講者を集める人気コンテンツとなっています.また,今年になってからは,維持員(賛助会員)を対象としたWebinarとして,最新技術の現状と展望について当該分野を代表する方に熱く語って頂くテクノロジートレンドシリーズと,あるテーマについて基礎から応用までを分かりやすく語って頂くチュートリアルシリーズを毎月実施しています.こちらのシリーズは維持員専用ですが,一定期間後には会員の方もオンデマンドで視聴できるようにする予定です.

 電子情報通信学会は生涯教育を1990年代に開始しましたが,一旦,下火になっていました.こちらについても,昨年から日本工学会ECE(Engineering Capacity Enhancement)プログラム認定講座として「電気・電子系高度技術者育成プログラム」をスタートさせました.このコースは,半年間にわたって若手技術者に,電気・電子系の中堅技術者としてのものづくりの現場における必須の知識を習得させるものです.なお,本プログラムの修了者は日本工学会のホームページ上に認定番号と氏名が掲載されます.今後は,教育事業も学会サービスの柱の一つにすることを考えており,Webinarによる教育コースの試行やECEプログラムの拡充を進めていく予定です.御期待下さい.


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