講演 ICT国際戦略の展望――GITI Forum 2022報告――

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Vol.105 No.10 (2022/10) 目次へ

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講演

ICT国際戦略の展望

――GITI Forum 2022報告――

Prospects for International ICT Strategies: A Report of GITI Forum 2022

吉井一駿

吉井一駿 学生員 早稲田大学大学院基幹理工学研究科情報理工・情報通信専攻

Kazutoshi YOSHII, Student Member (Graduate School of Fundamental Science and Engineering, Waseda University, Tokyo, 169-0072 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.105 No.10 pp.1253-1254 2022年10月

©電子情報通信学会2022

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 2022年6月4日に開催された「GITI Forum 2022『ICT国際戦略の展望』」(主催:早稲田大学国際情報通信研究センター(GITI),後援:電子情報通信学会,総務省ほか)への参加報告を行う.GITIは1997年に設立された早稲田大学の常設の研究機関であり,国際的な学術・産学連携に基づいた最先端の研究開発と若手研究者の育成を目指して様々な研究活動を推進している.情報通信技術(ICT)の分野において世界中で活発な研究開発が進む中,国際的なICT戦略の動向を把握し日本のICT国際戦略に役立てることは重要な課題である.本フォーラムでは,国内外におけるICT国際戦略の紹介や企業における取組みの事例を通じて今後のICT国際戦略のあり方が積極的に議論された.

キーワード:ICT,標準化,特許,GITI Forum,Beyond 5G

1.GITI Forum 2022の概要

 Beyond 5G(B5G)/6Gへ向けた研究開発が世界中で活発に進められている.情報通信技術(ICT)の国際的な競争は年々加速しており,特に,米国・中国を中心とした技術開発の状況や国際標準の獲得へ向けた世界各国の動向を鑑みて,日本のICT国際戦略を決定していくことは重要な課題である.こうした状況の中で2022年6月4日に開催されたGITI Forum 2022ではICT国際戦略に焦点を当て,日本や,中国をはじめとした海外におけるICT国際戦略の紹介,企業における国際戦略とその取組み事例,知財の扱い,国際協力まで含めた幅広いテーマについて,産官学それぞれの視点から活発な議論が行われた.本稿ではGITI Forum 2022における議論の中でも特にICT国際戦略の動向と企業における取組み事例に関する講演やパネルディスカッションでの議論の内容を中心に報告する.


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