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Vol.105 No.2 (2022/2) 目次へ

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 * 本2月号小特集は「システム数理の現状と展望」と題し,様々なシステムのモデル化・解析・制御技術(ペトリネット,連続―離散ハイブリッド,スーパバイザ制御,プロセスマイニング,深層学習,スパースモデリング)について,数理モデルに基づいた計算中心アプローチと,少量ないし多量のデータに基づいたデータ中心アプローチとして整理し,実応用や将来の展望を解説しています.ジュニア会員のページでは,「海運ICT技術の最新動向」と題し,海運業界の概観,課題,政策・市場・技術動向を述べています.本稿を執筆している2021年12月上旬,新型コロナウイルス流行に起因する国際海上輸送の遅滞や国際サプライチェーンの停滞が深刻化しているところであり,そのため諸物価の上昇,消費者向け製品の供給の遅れなどが顕在化してきています.特に日本は世界でも有数の海運国家であるためその影響を強く受けており,例えば筆者の身の回りではガスコンロの交換が数か月待ちとなったり,ガソリンや木材等の価格が上がったり,計算機や実験装置の納期が遅れたりしています.海運においてはIoT技術による船舶・海洋情報のセンシングデータがAIや数理モデルで解析され航行制御や管理,業務支援に用いられていますが,本2月号はくしくも,この危機をシステム数理技術・海運ICT技術でどう乗り越えるかを考える契機を与えてくれる号であると思います.

 * また学生/教養のページでは,「現代の通信技術の学び方」と題し,現代通信システムを効率的かつ統一的に理解する上で基本となる信号処理技術の学び方のエッセンスを伝授しています.コラムWomen in Science and Engineeringでは,「研究開発と経験」と題し,シニア女性研究者による,企業人として,学会人として,家庭人としての波乱万丈のキャリアステージの振り返りと後進への示唆に富む温かいアドバイスを述べています.是非御一読頂ければと思います.

(編集理事 髙村誠之) 

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