2021年度事業報告書・同決算書

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Vol.105 No.7 (2022/7) 目次へ

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2021年度事業報告書

自 2021年4月1日~至 2022年3月31日

1.概 況

 連携の時代から共感の時代へと時代が進んでいるという認識の中で,本会がコミュニケーションの夢とそれによって実現される豊かな未来社会に向けて挑戦し,革新的技術及びイノベーションを継続的に創出する学会として大きく飛躍することを目指し,以下の基本姿勢で活動を進めた.

1.広汎な知が交流する場を作り,新たな学術領域をひらく

2.社会課題の解決に貢献し,新たな社会のビジョンを作成する

3.技術倫理の向上に努め,社会に向けて発信する

 本会の事業は,学会全体事業(以下,共通事業という),ソサイエティ及びグループ事業,支部事業の三つに大別されるが,以下のような取組みを行った.

(1)幅広い知と融合と人材の育成,及び,会員サービス・運営の質の向上

 会員サービス向上,学会コンテンツ活用,事務局業務効率化を実現する学会の情報システムの開発,機能拡充を進めてきた.今年度は,この成果を一層活用することで,広汎な知が交流する場を作り,新たな学術領域をひらき,会員サービスの更なる拡充を目指して,次のような施策を推進した.主な成果を以下に示す.

広汎な知の交流

 広汎な知が交流し,新たな学術領域をひらき,社会課題の解決や新たな社会のビジョンについて,議論や意見交換ができる機会作りを促進した.そのために,研究会・大会等の魅力あるイベントを開催し,ホームページやメール,SNSを活用し幅広く案内,周知し,会員サービスの向上,人材育成,及び,新規会員の獲得を目指した.

ジュニア会員制度の充実

 電子,情報通信分野に若い多感な時期より興味を持ってもらい将来のリーダー育成に貢献するため,ジュニア向けホームページの充実,Lineによりコラムや時季に関する情報の配信,総合大会でのポスターセッションの実施,ジュニア向けWebinarを開始した.

ウェビナーシリーズの充実とビデオアーカイブ拡充

 下記のシリーズを定期的に配信した.更に,それらに加え,会長就任挨拶,研究会,大会の招待講演等を収集,アーカイブ化し,ビデオコンテンツの充実に努めた.

 (ア)IEICE ICT Pioneers Webinarシリーズ:本会がカバーするICTに関する技術分野において,10~20年以上にわたり活躍された,専門分野・領域の第一人者に,当該技術の現在,過去,未来を語って頂く本シリーズを継続する.これまでに23回実施し,毎回数百名の参加者があった.

 (イ)テクノロジートレンド:トピカルなテーマ,話題について,当該技術のリーダーや専門家が,現状と展望を語る.おおよそ1本/月のペースで実施した.

 (ウ)チュートリアル:重要な技術分野について,基礎から応用まで非専門分野の方にも理解できるレベルにかみ砕いて説明する.おおよそ1本/月のペースで実施した.

 (エ)受賞関連(功績賞/業績賞/論文賞):各賞の受賞者に受賞内容を10分程度で簡単に語ってもらう.

維持員サービスの充実

 本会を支えて頂く維持員の皆様に対して,感謝の意を表するため「維持員様感謝の集い」を11月に開催した.学会紹介,特別講演,多年表彰を実施し,本会の事業状況を御理解頂くことに努めた.また,維持員向けウェビナーとして,テクノロジートレンド,チュートリアルシリーズのライブ配信を2回/月のペースで実施し好評を得ている.

海外会員サービスの向上とグローバル化

 会誌の目玉記事を英文化しホームページに掲載を継続し,それらを冊子体化したものを,海外向け学会広報誌(IEICE GLOBAL)として発行し,海外会員に送付した.海外留学生ポスターセッションをオンラインで2回(2021年9月,2022年3月)実施し,国内留学生と国内外の研究者や学生との交流を図った.2022年3月から英語Webinarを開始した.また,海外セクションのHPの充実化を継続した.

会長だより

 学会の近況を会長自ら言葉で会員に対して発信する会長だよりを,今年度も3回発行した.

電気・電子高度技術者育成プログラム

 我が国の産業界における電気・電子系技術力の維持,向上を目的とし,日本工学会のECEプログラムの認定を受けた「電気・電子系高度技術者育成プログラム」を実施した.昨年度プログラムの改善を図り,62名の受講者を集め実施した.

プッシュ型情報提供サービス

 研究会活性化施策の一つとして,研究会の活動内容に基づき,企業からの情報(共同研究,製品,求人,コンサル等)をプッシュ型で情報提供するトライアルを実施した.

会員サービスサポート・運営体制の充実

 学会業務のディジタル化の推進,最新ICTツールの活用により,学会業務の効率化を図った.シニア人材,学生アルバイトを活用したIEICEサポートチームにより,各種オンラインイベントの支援,研究会システムのクラウド化を進めた.

(2)新たな時代に向けた学会の在り方

連携の時代に向けた提案

 連携の時代の学会の在り方について議論を進め,次に示す具体化な施策の検討を進めた.

 (ア)複数の学会が連携し,学術メディアコンテンツをバンドリングして提供することを目指し,学会横断的なウェビナー検索システムの検討を行った.


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