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Vol.106 No.2 (2023/2) 目次へ

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 * 街ですれ違う全ての人々がマスクをするようになって早3年がたちました.このような変化の中にあっても我々は新たな人々と出会うわけですが,困ったことにマスクをしていると顔を覚えられません.元々,人の顔と名前を覚えるのが苦手な私にとっては大きな問題です.オンライン越しの会議で出会う人々の場合は,顔全体を見られることも多いですが,実際に会ったときにマスク越しに認識できるかどうかは分かりません.また,最近はネットワークの負荷を増やさないために発言時以外はカメラをオフにすることも増えました.そうすると,発言の機会のなかった人や何かの事情でカメラをオンにできなかった人は,顔を見ることすらできません.加えてオンライン会議の場合には,必要な発言しかしないため,会議自体は効率良く進行するかもしれませんが,話が本題から横道に逸れることも少なければ,会議後に雑談をすることもありませんので,何気ない会話を通じて人柄をうかがい知ることもできません.そう考えると,コロナ禍の現状では人との関わり方に,ある種の割り切りが必要です.

 * コロナ禍以前は,公式・非公式を問わず会議終了後に懇親会があると,都合のつく限り参加してきましたし,私にとってはそれが会議に参加するモチベーションの一つでもありました.そして,そのような交流でも細々と続けていると,決して社交的ではないと自覚している私でさえ,実に多くの方々に懇意にして頂けていることに気づきます.今,世間では現実空間とサイバー空間を行き来する超スマート社会の実現が叫ばれています.こと人と人のつながりという点において,今後,対面で知り合ったときと同じような,あるいはそれを超えるような体験ができるようになるのかどうか,興味は尽きません.本誌2月号の小特集はデータセンターネットワークの最新動向です.超スマート社会における社会・経済活動を支える屋台骨として,様々な技術革新が行われています.是非御一読頂ければ幸いです.

(編集理事 佐波孝彦) 


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