編集室

　＊　夏の酷暑が和らぎ，体を動かすのに最適な時期になってきました．学校では運動会が多く行われる時期と思います．筆者の幼少期，運動会と言えば，スポーツの日（当時は体育の日でしたが）のある秋頃に行われるのが定番でした．しかし，最近では春に運動会を実施する学校も増えてきています．

　＊　背景として，秋は文化祭やテストなど，他の行事と重なることが多く，授業時間を平準化する観点から運動会を春に行う学校が増えているそうです．筆者も小学生の子供が二人いますが，子供の小学校でも今年から春に運動会が行われるようになりました．春に運動会を行うことで，新しいクラスの団結力を高めるといった効果も期待されるそうです．

　＊　毎年，運動会の様子をビデオで撮影し，家族で鑑賞会をしています．ついつい自分の子供ばかりを撮ってしまい，もっと全体を撮るように言われながらも，毎年子供のビデオばかりを撮ってしまいます．筆者の幼少期は今ほどビデオカメラが一般家庭に普及しておらず，学校公認の写真屋さんから買った数枚の写真が残っている程度です．今の子供たちはハイビジョンのビデオが残っていて，うらやましく感じます．同時に，今の子供たちが親になる頃には，どんなメディアで彼らの子供たちの勇姿を記録するのだろうと，思いを巡らせています．

　＊　本号の小特集「3Dキャプチャ技術の進化と展望」では，3D空間そのものをキャプチャして3Dモデルを構成し，活用する3Dキャプチャ技術について最新の動向と将来展望を執筆頂きました．我々，一般消費者がこのような技術の恩恵にあずかれるようになると，運動会の振り返り方も変わるかもしれませんね．