
IEICE Electronics Society × Vietnam Section
──英語ジョイントセッション開催報告──
Bridging Frontiers: IEICE Electronics Society Meets Vietnam Section
1. 重鎮と若手が交差した日越エレクトロニクス研究
2026年3月10日,九州産業大学での総合大会において,エレクトロニクスソサイエティとVietnam Sectionとのジョイント英語セッション“Collaborative Frontiers in Electronics: Joint Session between IEICE Electronics Society and Vietnam Section”が,対面とオンライン(Zoom)を併用したハイブリッド形態で実施されました(図1,図2,図3).



本セッションでは,日本側からは池田 誠教授(東京大),竪 直也准教授(九州大)がそれぞれ暗号ハードウェア,量子ドット光計算・ニューロモルフィックシステムといった先端分野を牽引する研究者として登壇し,最先端の研究に関する深い技術的知見が紹介されました.
一方,ベトナム側からは,若手研究者であるBUI Duy Hieu准教授(ベトナム国家大学ハノイ校)とLE Duc Hung准教授(ベトナム国家大学ホーチミン校)が登壇し,IoT向け軽量暗号回路やエッジAI向けニューロモルフィックシステムといった,製品化まで見据えた現在進行形の挑戦的な研究成果を発表しました.
こうした「日本側の豊富な研究実績と深い専門性」と「ベトナム側の若手らしい勢いと新しい発想」が交差することで,本セッションならではのダイナミックな議論が生まれたことが大きな特徴と言えます.特にベトナムから参加した研究者からの活発な質問が印象的でした.
本セッションは,高度な研究成果を紹介する場であると同時に,若手研究者・学生が国際的な視点を共有し,相互理解を深めることのできる「開かれたフォーラム」として位置付けられます.
以下,日本側オーガナイザである加藤 和利教授(九州大),セクション代表でありベトナム側オーガナイザであるTran Xuan Tu教授(ベトナム国家大学ハノイ校)のお二人から,それぞれの立場から見た本セッションの意義と今後への期待を紹介します.
2. 加藤教授からのコメント
本セッションのオーガナイザを務めるにあたり,まず印象的であったのは,国内在住のベトナム人研究者や学生の皆様が多数聴講に参加し,ディスカッションにも非常に積極的に関与してくださった点です.質疑応答では的確かつ本質を突く質問が相次ぎ,発表者との間で活発な議論が展開されました.座長としても進行が円滑に進むだけでなく,会場全体に一体感のある雰囲気が醸成されていたことを強く実感しました.また,本セッションの準備段階においては,日本側・ベトナム側のオーガナイザおよび講演者とのメールでのやり取りを通じて,研究内容のみならず互いの関心や問題意識について理解を深めることができました.こうした事前のコミュニケーションは,単なる発表の場を超えた信頼関係の構築につながり,当日の議論の質を高める重要な要素であったと感じています.さらに,本セッションの実現にあたっては,国際委員会の皆様による準備および運営面での多大なご尽力が不可欠でした.企画立案から海外との調整,当日のハイブリッド運営に至るまで,細やかな配慮と的確な対応により,円滑かつ実りあるセッションが実現されました.この場を借りて深く感謝申し上げます.本セッションを通じて得られた人的ネットワークと相互理解が,今後の継続的な国際共同研究へと発展していくことを期待しています.

