
「開かれた実践の場」で磨く英語力と対話力
──第7回GlobalNet Workshop開催報告──
GlobalNet Workshop 2026: A Unique Opportunity to Develop Presentation and Dialogue Skills
1. 開かれた「国際交流の場」として
2026年3月9日(月),九州産業大学において総合大会のプレイベントとして,今回通算7回目となるGlobalNet Workshop 2026(GNW 2026)が開催されました(図1).今回も,中国やインドネシアなどをはじめとする留学生に加え,これらの留学生との交流や英語発表の機会ととらえて参加した日本人学生も多く,計106名が集い,“GlobalNet Workshop”の名のもと,国際交流の場として大変な盛り上がりを見せました.

今回の参加者は,84%が本会のイベントへの初参加であり,さらに,これまで会員ではなかった参加者が全体の4割を占めました.このことから,回を重ねるごとに,本会における「国際交流の絶好の場」としての認知度向上が着実に進んでいることがうかがえます.
これまでは主に「学生の国際交流」という側面から語られることが多かった本イベントですが,今回は実務の第一線で活躍する企業の若手研究職の方々から,GNW参加の理由として,「もう一つの価値」が浮かび上がってきました.既存のコミュニティの枠にとらわれず,常に新しい顔ぶれが入れ替わり立ち現れる「開かれた広場」として,AIや6G,センシングといった最先端のトレンドについて国籍/所属の垣根を越えた活発な議論が展開されました.
2. 企業の若手研究者が見出した「社外の実戦トレーニング」としての価値
今回は,大学などの学術機関のみならず,NTT/NTTドコモ,KDDI総合研究所,ソフトバンクといった通信キャリアや,警察大学校などの実務機関から意欲的な若手研究者が多数参加したことが大きな特徴としてあげられます.企業で日頃から国際プロジェクトや対外連携,技術戦略立案などに携わる若手にとって,英語での議論は不可欠なスキルです.しかし,公式な国際学会での発表は準備のハードルが高く,かといって社内で英語のディスカッションを実践する機会も限られていると聞きます.GNWはポスターセッションという形式をとることで,学会発表のような堅苦しさを排し,物理的にも心理的にも近い距離で,カジュアルに何度も英語で意見を交換できる場を提供しています.実際に参加した企業研究者の上司からは「英語で議論を交わす貴重な実戦機会が得られた」との声が寄せられるなど,失敗を恐れずに挑戦できる「実践的なトレーニングの場」としての価値が再発見されています.
今後,GNWが単なる交流の場だけでなく,若手研究者の国際的な発表能力を育成するインキュベーターとしての役割も担っていくことが期待されます.

