小特集 2-3 インド出身米国教授から見た米国,インド,そして日本

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グローバル科学社会シリーズ──インド編── 2.コラム

小特集 2-3

インド出身米国教授から見た米国,インド,そして日本

A High-tech Indian Immigrant’s Personal Perspectives on USA, India and Japan

Malathi VEERARAGHAVAN(著) 山中直明(訳)

Malathi VEERARAGHAVAN ヴァージニア大学

山中直明 正員:フェロー 慶應義塾大学理工学部情報工学科

Malathi VEERARAGHAVAN, Nonmember (Data Science Institute, University of Virginia, Virginia, 22904-1000 U.S.A.), translated by Naoaki YAMANAKA, Fellow (Faculty of Science and Technology, Keio University, Yokohama-shi, 223-8522 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.101 No.2 pp.188-190 2018年2月

©電子情報通信学会2018

1.は じ め に

 インドで生まれ,育った私が,米国に来てもう33年になる.特にここ3年,私は,日本人研究者たちとコラボレートするチャンスに恵まれ,何度も日本に来て,日本,米国,そしてインドの違いを感じるチャンスとなったのが,このエッセイを書く動機である.本会会員にとって,興味を持ち,役に立てるものであればいいと思う.私は,学部はインド,大学院を米国の大学で過ごした.その後は,米国の企業や大学で働いているので,インドの大きな変化を,本当に体験しているわけではない.ただ,世界中にいるインドからの移民として,日本や米国の移民に対する考えについても述べられたらよいと思っている.

2.キャリア・生い立ちについて

 私は,本小特集の樋口さんの記事にもある,インド工科大学(IIT)マドラス校の電気工学科で1984年に学士を取得して,すぐに米国に渡った.そして,ノースカロライナ州ダーラムのDuke大学で博士号を取得した後,1988年からベル研究所で10年間を過ごし,ニューヨークのブルックリンにあるPolytechnic大学で4年間を過ごし,そして,バージニア大学(UVA)に2003年に移った.IITマドラス校は,1979年に,当時五つあったIITの一つとして開校された.現在IITは,23校に増えている.IITに入学するのは激しい競争で,至難の業であることは有名である.私は,電気工学科の5年間を32人の学生の一人として学んだ.IITの授業は,コースワークも教授の講義も,極めて高いレベルだと思う.私は,全体で400名の入学者の中で,僅か5名の女子学生であった.32人の電気工学科の学生は,全員,米国大学の大学院を希望した.私は,Duke大学の3年間のJames B. Duke奨学金を手にすることができて,Duke大学で博士学位の取得を目指すこととした.それは,貧しいインドにとって,我が家も同様で,奨学金なくして米国の大学の博士学位を取得することはもちろん不可能であった.


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