小特集 4-1 エネルギーマネジメント技術の動向

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Vol.101 No.4 (2018/4) 目次へ

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次世代を切り開く情報通信エネルギー技術
4.様々な情報通信エネルギー技術の動向

小特集 4-1

エネルギーマネジメント技術の動向

Trends in Energy Management Technology for Information and Communications Technologies

石山俊彦 大津 智

石山俊彦 正員:シニア会員 八戸工業大学工学部電気電子システム学科

大津 智 正員:シニア会員 (株)NTTファシリティーズ総合研究所EHS & S研究センター

Toshihiko ISHIYAMA, Senior Member (Faculty of Engineering, Hachinohe Institute of Technology, Hachinohe-shi, 031-8501 Japan) and Satoshi OHTSU, Senior Member (EHS & S Research Center, NTT Facilities Research Institute Inc., Tokyo, 105-0023 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.101 No.4 pp.358-361 2018年4月

©電子情報通信学会2018

abstract

 ネットワーク社会を支えるデータセンターのエネルギーマネジメント技術について解説する.IoT時代を迎え,データセンターの増設が進められてきた結果,データセンター全体の電力消費は増加している.近年では,省エネルギー指標が導入され,データセンターには電力消費の高効率化が進められている.また,再生可能エネルギーの導入も積極的に進められている.本稿では,高電圧直流給電やチラーレス冷却方式など,将来に向けて進められている高信頼性と省エネルギー性の両立を目指した技術開発についても紹介する.

キーワード:データセンター,省エネルギー指標,グリーン化,遠隔監視,高電圧直流給電

1.は じ め に

 我が国でのインターネットの普及開始から20年以上が過ぎ,今日では多くの分野で情報化が進んでいる.スマートフォンの普及によって,日々の生活の中で,オンライン決済やソーシャルネットワーキングサービスなどのネットワークを利用した様々なサービスが利用されるようになった.ネットワークは,今や社会に欠かせないインフラストラクチャの地位を築いている.

 将来についても,個々の‘もの’がネットワーク上で相互接続することで,実世界と情報が結び付き,画期的なサービスが提供されることが期待されている.‘もの’のインターネット(IoT: Internet of Things)と呼ばれるこうした概念が普及することで,データセンターは更に重要性が増すと考えられている.

 ネットワークを利用したサービスが普及するにつれて,ネットワークサービス企業はデータセンターの増設を進めている.その結果,データセンターが消費する電力は,設置された地域で消費される電力に対して無視できないレベルに達し,データセンターを所有する企業には消費電力の削減策が求められている.また,データセンターの電源設備が故障することは,社会に重大なダメージをもたらすことにもなりかねない.こうしたことから,データセンターの電源設備において,省エネルギー性や高信頼性の確保は重要な課題である.更には,データセンターの省エネルギー効率を高め,電力源に再生可能エネルギー(用語)を利用する「データセンターのグリーン化」についても積極的な推進が求められている(1)

 本稿では,データセンターで取り組まれている各種のエネルギーマネジメント技術について解説する.


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