特集 2-3 時間や雇用形態にとらわれない働き方を可能とするICT

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Vol.101 No.5 (2018/5) 目次へ

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2. 働き方改革を支えるICT 
【多様な働き方を支えるICT】

特集 2-3

時間や雇用形態にとらわれない働き方を可能とするICT

ICTs for Alternative Work Style Enabling Flexible Working Hours and Employment Contracts

池田和史 帆足啓一郎

池田和史 正員 (株)KDDI総合研究所知能メディアグループ

帆足啓一郎 正員:シニア会員 (株)KDDI総合研究所知能メディアグループ

Kazushi IKEDA, Member and Keiichiro HOASHI, Senior Member (Intelligent Media Laboratory, KDDI Research, Inc., Fujimino-shi, 356-8502 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.101 No.5 pp.469-474 2018年5月

©電子情報通信学会2018

abstract

 通勤途中にスマートフォンを利用して簡単な作業をするだけで,コーヒー1杯分の小遣いが稼げるとしたら,魅力を感じる方も多いのではないだろうか.そのような世界を実現する手段として,モバイルクラウドソーシングが注目を集めている.モバイルクラウドソーシングでは,スマートフォンを保有する一般のユーザに対して,店舗に関するアンケートや建物の外観写真の撮影などを有償で依頼し,店舗サービスの改善や地図情報の更新に役立てる,といった応用が可能であり,近年,国内外で複数のサービスが提供されている.本稿では,モバイルクラウドソーシングを支える国内外の技術動向や研究事例,将来展望について解説する.

キーワード:クラウドソーシング,モバイルクラウドソーシング,モチベーション,報酬,インセンティブ

1.は じ め に

 働き方改革による労働時間の削減に伴い,労働力不足に直面している企業の現場もあるのではないだろうか.厚生労働省が発表している2017年の有効求人倍率は1.5倍前後を推移しており,企業にとっては人材の確保が課題となっている.一方,子供を持つ主婦などで,フルタイムでの労働は困難であるが,空き時間に仕事ができる潜在的な労働力は存在する.これらをマッチングさせる仕組みとして近年注目を集めているのが,オンライン上で不特定多数の人に仕事を依頼することが可能なクラウドソーシングである.

 クラウドソーシングにおける一般的な取引の流れを図1に示す.発注者(リクエスタ)が委託したい仕事(タスク)をクラウドソーシングのWebサイトに掲載,受注者(ワーカ)がタスクに応募し,リクエスタが当該ワーカに仕事を依頼することで業務の請負契約が締結される.ワーカは成果物を納品し,リクエスタが成果物を検収することでワーカに報酬が支払われる.クラウドソーシング事業者はこれらの取引を仲介するオンライン上の場を提供する役割を担う.

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