ニュース解説 超小形原子時計システム――スマートフォンに搭載可能に――

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Vol.101 No.8 (2018/8) 目次へ

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最近の新聞等で報道された技術情報を深める ニュース解説

◆今月のニュース解説

超小形原子時計システム――スマートフォンに搭載可能に――

 A New Architecture for Miniaturization of Atomic Clocks Exploiting a Piezoelectric-thin-film Vibration

光格子時計を用いた時刻標準の生成と協定世界時の評価

 Generation of a Time Scale and Evaluation of Coordinated Universal Time(UTC)Based on an Optical Lattice Clock

超伝導量子ビット素子を用いた伝搬マイクロ波光子の量子非破壊測定

――伝搬マイクロ波光子を吸収することなく検出――

 Quantum Non-demolition Detection of an Itinerant Microwave Photon

ランダムな雑音を利用して高い安全性を実現する暗号通信装置を試作

――事実上解読が不可能なレベルで長距離の暗号通信が可能に――

 Prototyping Cryptographic-communication Unit Achieving High Security by Using Random Noise: Enabling Long-haul Cryptographic Communications with a Level on Which Decryption is Almost Impossible

深層学習の汎化誤差理論によるモデル圧縮技術

 Model Compression Method via Generalization Error Analysis of Deep Learning

超小形原子時計システム

――スマートフォンに搭載可能に――

 情報通信研究機構,東北大学,東京工業大学は共同で,従来の周波数逓倍処理を必要としないシンプルな小形原子時計システムの開発に成功した.これまで人工衛星や基地局に限定的に搭載されてきた周波数・時刻標準である原子時計を,スマートフォンなど汎用の通信端末に搭載することが可能となり,新たな応用が期待される.

 原子時計は一般に,ルビジウムなどアルカリ金属原子のエネルギー準位差から得られる共鳴現象に,マイクロ波発振器を同調させるように制御することで,安定な周波数を外部に供給する(図1).原子時計の小形化・量産化は,欧米を中心に検討されてきたが,バッテリー駆動の汎用無線端末に採用されるようなチップ部品レベルに集積できるところまでには至らず,二つの課題があった.


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