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人類活動が地球環境に及ぼす影響が著しく増大,環境に優しい集積システムの構築や再利用を促進するための研究開発をテーマとして,再生可能集積システム(RIS)時限研専は,平成22年4月,今から7年前に発足した.
21世紀になり,環境に優しい集積システムの構築,資源再利用が重要な課題になった.特に,高性能なVLSIチップの作成では,数gのチップに数kgの水,化学物質の資源が必要であり,また,これらチップは非常に短いライフサイクルを特徴とする.これは,自動車などの工業製品が新品として使用後,更に,中古として再利用されるのとは対照的である.そこで,再利用,再生可能性をテーマとした研究会を発足することになった.
本研専は,従来型とは異なり開放的な分野によるアプローチを重視,広く技術交換の機会を提供するように努めてきた(1).対象分野は,集積システムの構築や再利用に関するものから,リコンフィギュラブル技術,アーキテクチャ,ソフトウェア,システムの再生,再利用等に関するテーマを横断する形で扱ってきた.図1に本研究会で扱ったテーマの分類を示す.
本研専は,開放的アプローチによるコラボレーションを重視してきたが,この7年間の活動を振り返ると,発表テーマは10種以上の多様な分野で展開され,今後,更に多様な分野の専門家の参加,協力が頂けることを期待している.
(1) マイケル・ギボンズ,現代社会と知の創造 モード論とは何か,小林信一(監訳),丸善ライブラリ,1997.
(平成29年4月5日受付)
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