ニュース解説 製造現場のIoT化に向け,稼動中の工場で無線通信技術を検証――狭空間における多様な無線システムの協調制御・安定化を目指して――

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Vol.100 No.6 (2017/6) 目次へ

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製造現場のIoT化に向け,稼動中の工場で無線通信技術を検証

――狭空間における多様な無線システムの協調制御・安定化を目指して――

 国立研究開発法人情報通信研究機構,オムロン株式会社,(株)国際電気通信基礎技術研究所,日本電気株式会社,日本電気通信システム株式会社,富士通株式会社,富士通関西中部ネットテック株式会社,サンリツオートメイション株式会社及び村田機械株式会社は,製造現場でIoT化を推進するため,業界の垣根を越えて,複数の稼動中の工場で,無線通信技術の基礎評価及び検証を行っている.工場内では様々な無線システムが混在することにより,無線システム間の干渉で通信が不安定化する課題があり,これらの課題に取り組むため2015年6月から,現在まで検証を続けてきた.

 生産性向上のため,工場での生産設備や生産状況の「見える化」が進む中,通信に対して,以下のようなニーズがある.

 (1) ネットワークにつながる無線タグやセンサなどの機器を導入.

 (2) 有線通信での配線コスト及び工場内の設備配置換えで発生するケーブル移設費用及び作業時間の抑制.

 工場内での無線利用においては,無線システム間の干渉による通信の不安定化や設備稼動への影響といった懸念があるが,複数の無線システムが共存する製造現場において,無線通信の課題解決に向けた試みは,これまで行われてこなかった.そこで,この課題の解決を目指し,Flexible Factory Project(本プロジェクト)を立ち上げ,三菱重工工作機械株式会社等の複数の稼動中の工場において,無線環境評価と無線通信実験を1年以上にわたって実施してきた.


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