学生会報告 平成28年度事業報告書・同決算書

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Vol.100 No.7 (2017/7) 目次へ

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平成28年度事業報告書

自 平成28年4月1日~至 平成29年3月31日

1.概 況

 本会の「理念」の下,電子情報通信及び関連する分野の国際学会として,学術の発展,産業の興隆並びに人材の育成を目指して,各種活動を行った.

 前年度末に立ち上げた論文誌オープンアクセス化検討タスクフォースにおいて,情報・システムソサイエティの英文論文誌の先行オープンアクセス化を決定し,平成29年1月からJ-STAGEにてスタートさせた.9月には次期会長を主査とするI-Scoverビジネス化検討タスクフォースをスタートさせ,学会を取り巻く環境変化,学会財務,会員サービス等の観点から,今後の基本方針の議論を開始した.前年度設置された財務委員会においては,学会の財務体質強化の一環として,予算と決算の乖離を減らすことを目指して,ソサイエティの協力の下施策を進めた.また,同じく前年度設置された研究会連絡会では,研究会活動の更なる活性化を目指し,各ソサイエティからの意見を反映して研究会規程を制定した.

 また,平成28年度は,平成29年5月1日に創立100周年を迎えるに当たり,記念事業の実施に向けて関連の各委員会等で鋭意準備を進めた.

2.共通事業

 (1) 各種会議

 平成28年6月2日の定時社員総会において,佐藤会長,篠原次期会長を代表理事とする平成28年度役員体制を発足させた.理事会9回開催をはじめ,理事会傘下の各種委員会等を開催し,学会の円滑な運営を行った.平成29年5月1日に創立100周年を迎えるにあたり,創立100周年記念事業実行委員会及びその傘下の各委員会やWG,並びに協賛委員会等が活発に活動した.また,個別緊急課題に関してはタスクフォースで検討を進めた.

 (2) 出版

 本会の「実施事業」の柱である会誌発行事業については,平成28年度は,12冊,合計319,400部(月平均26,600部)を発行配布した.会員サービス向上の一環として,スマートフォンやタブレットでも会誌が閲覧できるプッシュ型配信システムの検討を更に推進し,iOSに加えてAndroidアプリを開発した.ハンドブック/知識ベース委員会は,第9次委員会において,コンテンツ充実化を進めた.また,単行本重版1点,教科書新刊1点及び重版12点を発行した.

 (3) 総合大会

 総合大会を平成29年3月22日(水)~25日(土)に名城大学で開催した.本年度もプログラム委員会を組織して企画・準備を行い,大会の活性化,魅力向上を図った.また,今年度から学生と企業の情報交換の場としてキャリア相談会を実施し,企業会員との連携を強化した.参加者4,710名,公募講演数2,231件であり,成功裏に実施できた.

 (4) 選奨

 第78回功績賞を5名に,第54回業績賞イ号を3件7名に,第54回業績賞ロ号を3件9名に,今年度創設された第1回業績賞ハ号を1件1名に贈呈することを決定した.

 第73回論文賞を和英論文誌8誌から選んだ12編に,第10回喜安善市賞をその中の最も優秀と認めた1編に贈呈することを決定した.

 第3回末松安晴賞を2名に贈呈することを決定した.

 第79回学術奨励賞を66名(基礎・境界ソサイエティ11名,通信ソサイエティ36名,エレクトロニクスソサイエティ11名,情報・システムソサイエティ8名)に対し贈呈した.

 今年度創設された教育優秀賞を3名に贈呈することを決定し,同じく今年度創設された教育功労賞を10名に贈呈した.

 (5) 会員に関する事項

 定款に基づき,名誉員に8名を推薦することとした.

 規則に基づき,フェロー称号を25名に,シニア会員称号を107名に贈呈した.

 会員数(名誉員・正員・学生員,維持員,特殊員)合計については,平成28年度末で29,751となり,前年度末から275の減少(うち個人会員数は,名誉員+4名,正員-415名,学生員+151名)となった.事務局会員課のきめ細かな個別対応により減少数は抑えられてきているものの,正員の減少は続いている.なお,平成28年6月2日の定時社員総会において定款変更を行い会員種別としての准員を廃止した.

 (6) 教育関連活動

 JABEEの学部認定審査については,平成28年度も定常的な活動を行った.

 本会,電気学会,情報処理学会から成る電気電子・情報系CPD協議会については,情報交換を中心とした活動を継続するとともに,日本工学会のCPD協議会・CPDプログラム委員会に委員を派遣して継続的に参画した.

 子供の科学教室については,イベント2回(参加者97名)を開催した.

 (7) 国際活動

 12の国際セクションのうち六つのセクションで講演会等が実施され,国際委員会による費用支援を行った.ヨーロッパセクションでは,例年どおり,国際会議ICTF2016(University of Patras, Greece / 6-8 July, 2016)を開催した.

 (8) 情報発信

 CEATEC 2016と連携して,本会分野の課題を論じる特別シンポジウム,研究発表会等を開催した.

 横断検索システム(略称I-Scover)については,機能を向上させた第2期システムの運用を開始した.利用促進のため,総合大会にてコンテスト表彰,関連セッションを開催した.


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