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電子情報通信学会信越支部の本会創立100年記念フォーラムの最後は,産業界からの参加者を含めてのパネルディスカションを行った.パネルの構成は以下のとおりである.
パネリスト:
二宮正士 (東京大学特任教授/農業情報学会会長)
森川博之 (東京大学教授/電子情報通信学会副会長)
不破 泰 (信州大学教授)
中川匡弘 (長岡技術科学大学教授)
山﨑達也 (新潟大学教授)
御手洗大祐(rakumo株式会社社長)
吉田柳太郎(特定非営利活動法人雲援隊理事長/(株)IoZ代表取締役)
竹内一樹 ((株)NTTドコモ新潟支店長)
コーディネータ:
仙石正和 (事業創造大学院大学学長)
パネルディスカッションの前に信越地方の大学からの講演者は長野県から1名(信州大学),新潟県から2名(長岡技術科学大学,新潟大学)であったので,産業界からは,長野県から2名,新潟県から1名の方にお願いした.産業界からの講演の概要とパネルディスカッションの要旨を述べる.
ITを活用した地方と都市で協働するワークプレース・事業作りの取組みについて,紹介を行った.rakumo株式会社は,東京に本社を置く,Google CloudやSalesforceプラットホームにおける開発を行う会社である.図1のように,日本の生産者人口は,2013年の6,577万人から2030年では5,683万人に減少し,労働参加など加味して補正してもこの減少傾向は賄えない.その結果,一人当りの生産性を上昇させる必要がある.そのために,地方の産業と協働してSalesforce Villageを作ったり,長野県の塩尻市では,図2のように,俯瞰的に圃場を捉え,様々な観測データの相関性から,農産物に最適な成長環境を割り出し,自動で生産環境の調整を行うことができるような試みをしている.また,塩尻市をデータサイエンティストの集積地にしようとの試みも行っている.
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