小特集 4-5 スイッチング電源の高周波化の動向

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次世代を切り開く情報通信エネルギー技術
4.様々な情報通信エネルギー技術の動向

小特集 4-5

スイッチング電源の高周波化の動向

Technical Trends in High-frequency Driving of Switching Power Supplies

池田 敏 末次 正

池田 敏 正員 パナソニック株式会社エコソリューションズ社

末次 正 正員 福岡大学工学部電子情報工学科

Satoshi IKEDA, Member (Eco-solutions Company, Panasonic Corporation, Kadoma-shi, 571-8686 Japan) and Tadashi SUETSUGU, Member (Faculty of Engineering, Fukuoka University, Fukuoka-shi, 814-0180 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.101 No.4 pp.377-381 2018年4月

©電子情報通信学会2018

abstract

 スイッチング電源における最大の課題は,その小形軽量化である.かねてより,その解決の鍵は,駆動周波数の高周波化にあるとされる.近年,駆動周波数のメガヘルツ帯域への高周波化によって,スイッチング電源を小形化する研究が急速に進展している.共振形スイッチング電源の高周波化による回路の小形化の状況や,高調波を用いた共振形電源の応用事例,及び今後の展望と技術課題について述べる.

キーワード:高周波絶縁,スイッチング電源,ソフトスイッチング,零電圧スイッチング,零電流スイッチング,共振形,E級,math

1.は じ め に

 パワー半導体スイッチのオンオフ動作を基本とし,出力の安定化を行うスイッチング電源は,原理的には旧来のリニアレギュレータ電源に比べ低損失である.スイッチング電源にはトランス・リアクトル等の磁気部品及びコンデンサが配備され,それらは駆動周波数を高めることにより小容量,すなわち小形軽量なものとなる(図1).

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