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◆今月のニュース解説
熱画像風速測定手法による地表面近傍風速の計測法を開発
Thermal Image Velocimetry for Measurement of Near Ground Surface Wind
東京工業大学の稲垣厚至助教らのグループは,熱画像を用いた地表面近傍風速の測定手法(熱画像風速測定手法)を開発した.熱画像風速測定手法とは,サーモカメラで撮影される物体表面熱画像の時系列変化から,その面に沿った二次元的な風速分布を測定する手法である.これは流体中を移動する物質を熱画像的に捉えるのではなく,風による表面温度分布の時空間的な変位を追跡することで,物体表面近傍の風速を捉えるものである.このためトレーサ散布等の必要がなく,サーモカメラによる熱画像のみから風速測定を行えるという利点がある.この手法により,地表面近傍の面的な風速分布を観測することができるようになった.また,この手法は,撮像の大きさと解像度に応じて適用範囲を広げられるため,室内実験スケールから,衛星地表面熱画像の利用による地球スケールの流れの計測応用などまで期待されるという.
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