講座 データ処理のためのプログラミング言語[V・完]――Python言語編――

電子情報通信学会 - IEICE会誌 試し読みサイト
Vol.102 No.12 (2019/12) 目次へ

前の記事へ次の記事へ


講座

データ処理のためのプログラミング言語[V・完]

――Python言語編――

Enjoy Data Processing[V・Finish]: Python Language

佐藤重幸

佐藤重幸 東京大学大学院情報理工学系研究科数理・情報教育研究センター

Shigeyuki SATO, Nonmember (Graduate School of Information Science and Technology, The University of Tokyo, Tokyo, 113-8656 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.102 No.12 pp.1135-1139 2019年12月

©電子情報通信学会2019


目次

1.はじめに:Pythonへの誘い

 データ処理の観点でプログラミング言語を紹介する本連載の第5回(最終回)で扱うのは,Pythonである.使ったことがない読者の方であっても,聞いたことくらいはあるのではないだろうか.ここ数年で日本国内での知名度が急進し,Google Trendsによると,本連載で扱ってきた五つの中では,現在最も人気のある言語である(図1).

図1 日本の過去5年間におけるWeb検索のトレンド(Google Trends)

公式ロゴ

 “Python”とは,ニシキヘビを意味する単語であり,Python関連のイメージには,蛇がモチーフとして使われることが多い.実際,右の公式ロゴには,2匹の蛇が寄り添っている.

 本稿では,Pythonの紹介を通して,読者を《蛇道》へ誘っていきたい.

2.Python言語概要

 本章では,Python言語の歴史と特徴を概説する.なお,本稿では,特に言及がない限り,Pythonの標準実装であるCPythonを想定する.

2.1 歴史と設計思想


続きを読みたい方は、以下のリンクより電子情報通信学会の学会誌の購読もしくは学会に入会登録することで読めるようになります。 また、会員になると豊富な豪華特典が付いてきます。


続きを読む(PDF)   バックナンバーを購入する    入会登録

  

電子情報通信学会 - IEICE会誌はモバイルでお読みいただけます。

電子情報通信学会誌 会誌アプリのお知らせ

電子情報通信学会 - IEICE会誌アプリをダウンロード

  Google Play で手に入れよう

本サイトでは会誌記事の一部を試し読み用として提供しています。