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リザバーコンピューティング
小特集 7.
リザバーコンピューティングの今後の展開
Prospects for Reservoir Computing
小特集最終章の本稿では,リザバーコンピューティングの要点を再度概観して,それに基づいて現在及び将来の具体的なアプリケーションの例を挙げるとともに,それがもたらす社会を展望しよう.
現在の人工知能(AI: Artificial Intelligence)で活躍しているディープラーニングは,画像認識コンテストで優れた認識率を示し,ニューラルネットワークの潜在能力の高さを社会に改めて認識させた.このように,より高精度の判断を目指すことは,一つの重要な方向である.ただ,そのために学習に掛かる時間や消費電力,教師データ量が膨大になることも事実である.また時系列の情報を学習・処理する際の計算コストは更に桁違いに増大する.しかしこのビッグデータの世の中では,サーバの中央処理などでそのコストを凌駕する利益が見込まれる.リザバーコンピューティングも,多くのニューロンと多数の教師データを準備すればその精度を上げることができる.そして,それによって学習コストが増大する点も,ディープラーニングと類似の傾向を持つ.広く一般的に,リザバーコンピューティングにもディープラーニング同様のこの方向の活躍が期待される.
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