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2018年8月,日本電信電話株式会社と国立研究開発法人産業技術総合研究所は共同で,微細なメカニカル振動子を用いて固体中の核磁気共鳴現象を制御することに世界で初めて成功した.
近年,超高速の演算を可能とする量子コンピュータや,絶対的な安全性が期待される量子情報通信,あるいは超高感度の検出技術を提供する量子センサなどの量子技術において,量子メモリの重要性が注目されている.量子メモリとは,長い時間,量子状態を保持できる素子であり,その候補の一つとして固体中の核スピンの利用が提案されている.
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