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回路シミュレータで使われている修正節点解析法を手計算でも使ってみませんか
Let’s Use the Modified Node Analysis Method Used in the Circuit Simulator Also in Hand Calculation
初学者が教わる閉路解析法は,電流源を含む回路の解析ができない.効率的で知られる状態変数解析法も,回路に制御源を含むと解析できない場合もある.このように,解析法によっては解析できない回路が存在する.このことは,広く一般に認識されていないのではないか.結果として,手計算の回路解析では,場当たり的に思い付いた関係式を羅列して解かれることになる.
現在,多くの回路シミュレータ(回路解析ソフトウェア)は,修正節点解析(MNA: Modified Node Analysis)法を用いている(1).理由は二つ.任意の回路が解析でき,回路の素子接続構造を容易に計算機内で表現できるからである.本稿では,修正節点解析法による回路方程式の定式化を紹介する.手計算でも修正節点解析法を使ってみませんか.与えられた回路の定式化が機械的に容易にできますよ.
図1に示すように,回路素子(素子)の端子間電圧(素子電圧)と電流(素子電流)の関係を素子特性と言う.素子は,表1に示すように,電圧定義形を持つ電圧定義素子と電流定義形を持つ電流定義素子に分類できる.例えば,抵抗は電圧定義素子と電流定義素子の両方に分類されるが,電圧源は電圧定義素子のみに分類される.
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