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◆今月のニュース解説
①データ駆動形人工知能による機能性蛋白質の予測と設計
Prediction and Design of Functional Proteins Using Data-driven AI
②厚み1µmの極薄基板を利用した有機太陽電池――性能と応用展開の可能性――
Ultrathin Organic Solar Cells Using 1-micron-thick Polymer Substrates: Performance and Future Perspective
③ヒト細胞内において人工RNAから構成される基本論理回路の構築に成功
Construction of Synthetic RNA-based Basic Logic Circuits in Human Cells
データ科学的なアプローチに基づく人工知能(以後,データ駆動形人工知能)の活用が様々な分野で進んでいる.本研究では,従来は専門分野の科学者の試行錯誤によって行われてきた機能性蛋白質の設計にデータ駆動形人工知能(機械学習)を適用する新たな試みが行われた.本研究で対象としたのは特定の波長を吸収する機能を有したロドプシン蛋白質であり,これは動物の視覚や植物の光合成など光の吸収機能をもつ蛋白質で,自然界には6,000種類を超える様々なタイプが存在することが知られ,立体構造の違いなどによって吸収波長(色)が異なっている(図1).また,ロドプシン蛋白質のもつ吸光機能は光遺伝学と呼ばれる神経科学分野のツールとして有用であり,自然界に存在する野生型のロドプシン蛋白質のアミノ酸の一部を人工的に改変し,目的に応じた吸光波長をもつ変異型ロドプシン蛋白質をつくる試みもなされている.
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