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2. 災害・緊急時・極限への対応
小特集 2-2
ロボットのための無線通信
Wireless Communication for Robots
災害対応ロボットに代表される,遠隔操縦ロボットの通信は,画像伝送,データ転送,動作指令の三種類に大別される(図1).遠隔操縦ロボットに求められる通信の特徴を以下に挙げる.
・移動体通信であり,通信環境が刻々と変化する.
・通信が切断されるとロボットが停止し,状況改善が困難となる.
・映像をリアルタイムで転送するために,連続かつ低遅延が求められる(往復100~200ms程度目安(1)).
・多様な環境が対象(建屋,プラント,火山,地下鉄駅,森林,トンネル等).
・長距離(屋外5km,屋内1km程度)が求められる(2).
・アンテナ位置が低く,フレネル帯が確保しにくい.
・特に災害対応などでは,事前に試験ができない.
・様々な搭載センサ等の通信を同時に行う.
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