小特集 2-2 ロボットのための無線通信

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Vol.102 No.6 (2019/6) 目次へ

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2. 災害・緊急時・極限への対応

小特集 2-2

ロボットのための無線通信

Wireless Communication for Robots

羽田靖史

羽田靖史 正員 工学院大学工学部機械システム工学科

Yasushi HADA, Member (Faculty of Engineering, Kogakuin University, Tokyo, 163-8677 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.102 No.6 pp.514-516 2019年6月

©電子情報通信学会2019,©2019一般社団法人日本機械学会

1.遠隔操縦ロボットに求められる通信の特徴

 災害対応ロボットに代表される,遠隔操縦ロボットの通信は,画像伝送,データ転送,動作指令の三種類に大別される(図1).遠隔操縦ロボットに求められる通信の特徴を以下に挙げる.

移動体通信であり,通信環境が刻々と変化する.

通信が切断されるとロボットが停止し,状況改善が困難となる.

映像をリアルタイムで転送するために,連続かつ低遅延が求められる(往復100~200ms程度目安(1)).

多様な環境が対象(建屋,プラント,火山,地下鉄駅,森林,トンネル等).

長距離(屋外5km,屋内1km程度)が求められる(2)

アンテナ位置が低く,フレネル帯が確保しにくい.

特に災害対応などでは,事前に試験ができない.

様々な搭載センサ等の通信を同時に行う.


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