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2. 災害・緊急時・極限への対応
小特集 2-4
大規模災害時のドローンを用いた情報通信ネットワークの臨時構築
Construction of a Temporary Information Communication Network Using Drones in Large-scale Disaster
日本では,近い将来,南海トラフで巨大地震が高い確率で発生し,その場合の経済的被害は220兆円に上り,これは国家予算の2年分以上,東日本大震災の13倍に相当すると試算されている(1).道路,電力や情報通信を含むライフラインは壊滅的な被害を受け,多くの住民は避難場所での生活を余儀なくされる.東日本大震災では,地上の情報通信インフラが完全に復旧するまで1か月以上掛かっている(2).したがって,情報通信インフラが復旧する前に,被災者の安否確認や被災状況の把握等のために,情報通信ネットワークを臨時かつ迅速に構築することが必要不可欠となる.
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