小特集 2-4 大規模災害時のドローンを用いた情報通信ネットワークの臨時構築

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2. 災害・緊急時・極限への対応

小特集 2-4

大規模災害時のドローンを用いた情報通信ネットワークの臨時構築

Construction of a Temporary Information Communication Network Using Drones in Large-scale Disaster

原 晋介

原 晋介 正員 大阪市立大学大学院工学研究科電子情報系専攻

Shinsuke HARA, Member (Graduate School of Engineering, Osaka City University, Osaka-shi, 558-8585 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.102 No.6 pp.520-521 2019年6月

©電子情報通信学会2019,©2019一般社団法人日本機械学会

1.は じ め に

 日本では,近い将来,南海トラフで巨大地震が高い確率で発生し,その場合の経済的被害は220兆円に上り,これは国家予算の2年分以上,東日本大震災の13倍に相当すると試算されている(1).道路,電力や情報通信を含むライフラインは壊滅的な被害を受け,多くの住民は避難場所での生活を余儀なくされる.東日本大震災では,地上の情報通信インフラが完全に復旧するまで1か月以上掛かっている(2).したがって,情報通信インフラが復旧する前に,被災者の安否確認や被災状況の把握等のために,情報通信ネットワークを臨時かつ迅速に構築することが必要不可欠となる.


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