小特集 4. 日本・タイ間の国際共同研究を通して感じたこと

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Vol.102 No.9 (2019/9) 目次へ

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グローバル科学社会シリーズ──タイ編──

小特集 4.

日本・タイ間の国際共同研究を通して感じたこと

Through Joint Research in Thailand and Japan

Praphan PAVARANGKOON(著) 今田美幸(訳)

Praphan PAVARANGKOON 国立研究開発法人情報通信研究機構総合テストベッド研究開発推進センター

今田美幸 正員:シニア会員 日本電信電話株式会社NTTサービスエボリューション研究所

Praphan PAVARANGKOON, Nonmember (ICT Testbed Research and Development Promotion Center, National Institute of Information and Communications Technology, Koganei-shi, 184-8795 Japan), translated by Miyuki IMADA, Senior Member (NTT Service Evolution Laboratories, NIPPON TELEGRAPH AND TELEPHONE CORPORATION, Tokyo, 108-0023 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.102 No.9 pp.857-859 2019年9月

©電子情報通信学会2019

abstract

 日本・タイ間で行っている共同研究の実例紹介と,この研究を通して学んだ経験談について述べる.また,両国間で良いパートナシップを築くための見解やアイデアなども紹介する.

キーワード:共同研究,国際連携,研究プロジェクト,パートナシップ

1.は じ め に

 様々な組織や国をまたがっての研究コラボレーションは,互いに良い刺激になる.より効果的なコラボレーションを実現するためには,技術コンサルティングや依頼研究,共同研究といった種々のコラボレーションモデルを考えていく必要がある.中でも共同研究は,企業や大学,公的研究機関の間でより創造的な研究結果を生み出すことができるシステムであり,平等な立場での意見交換を行うことで研究促進が期待できる.

 ここでは,タイと日本の国際共同研究の経験を通じて感じたことや成功に向けたアドバイスを述べる.

2.共同研究の目的達成に向けたポイント

 国際共同研究の目的は,様々な国の教育環境で育った研究者の交流を通して,新しい知見を得たり,新しい展望を見いだすことである.これを達成するには,以下の2点を考える必要がある.


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