小特集 3. タイ・日本・欧州における文化・教育・労働環境の違い

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グローバル科学社会シリーズ──タイ編──

小特集 3.

タイ・日本・欧州における文化・教育・労働環境の違い

Difference in Cultural, Educational and Working Environments in Thailand, Japan and Europe

Nattapong KITSUWAN(著) 松浦基晴(訳)

Nattapong KITSUWAN 正員 電気通信大学大学院情報理工学研究科情報・ネットワーク工学専攻

松浦基晴 正員 電気通信大学大学院情報理工学研究科情報・ネットワーク工学専攻

Nattapong KITSUWAN, translated by Motoharu MATSUURA, Members (Graduate School of Informatics and Engineering, The University of Electro-Communications, Chofu-shi, 182-8585 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.102 No.9 pp.853-856 2019年9月

©電子情報通信学会2019

abstract

 本稿ではタイ・日本・欧州における文化・教育・労働という観点からそれぞれの国の違いを筆者の経験を基に言及する.また,外国人から見た日本という視点からの見解についても述べる.

キーワード:勤務環境,教育システム,カルチャーショック,外国人としての見解

1.は じ め に

 私,Nattapong Kitsuwanはタイで生まれ,大学及び大学院修士課程を自国で修了している.大学院修士課程在学中の2002年に来日し,1年間の交換留学生として,電気通信大学に在籍した.修士課程修了後の2年間は,タイの日本企業で勤務し,2005年に文部科学省の国費外国人留学生として再び来日し,電気通信大学大学院の博士課程に進学した.博士号取得後は,同大学でポスドク研究員として勤務した後,欧州研究プロジェクトの一環として,アイルランドのTrinity Collage Dublinにポスドク研究員として2年勤務した.私の業務は主に実験,論文執筆,文書やプレゼンによる成果報告(図1)であった.図2は当日所属していた職場の同僚たちとの記念撮影である.2015年には再び日本に戻り,電気通信大学大学院情報理工学研究科情報・ネットワーク工学専攻の助教として現在勤務している.このように,私はタイ・日本で教育を受け,タイ・日本・アイルランドの3国での労働経験がある.本稿では,これらの経験を通して,感じた教育・労働環境や文化の違いについて言及する.


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